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「次世代エネルギーパーク」 詳細解説

読み:
しんせだいえねるぎーぱーく
英名:
Next-Generation Energy Park

地球温暖化対策を進める上で、新エネルギー再生可能エネルギーなどの新たなエネルギー源や、省エネなどに関する技術開発への期待が高まっている。しかし、新エネルギーをはじめとする次世代エネルギーにはどんな種類があり、どのような技術や施設が実現されているかについては、なかなかわかりにくい。このため、2006年に策定された「新・国家エネルギー戦略」に、次世代エネルギーを国民が実際に見て触れる場の整備が盛り込まれ、太陽光などの次世代エネルギー設備や体験施設を集約した次世代エネルギーパークの推進が始まった。

次世代エネルギーパークの選定方法は、実施主体である経済産業省の資源エネルギー庁が、地方自治体や第三セクターなどから計画を公募する。応募された計画の中から所轄する各地方経済産業局が一定要件に該当するかどうかを判定し、本省に送付後、外部審査委員会によって最終的に計画として認定するかどうかが判断される。次世代エネルギーパーク計画として認められると、新エネルギービジョン策定についての補助を受けられるほか、エネルギーに関する出前教室の開催や各種展示パネルや模型の展示、関係省庁による広報などの面で支援を受けることができる。

対象となる次世代エネルギーの種類は、大規模水力、地熱、海洋エネルギーのほか、太陽光や風力、バイオマス、地熱、中小水力などによる発電、太陽や雪氷、バイオマス、温度差などによる熱利用など多岐にわたる。2007年度から2010年度までに全国で33計画が認定されている。2010年度に認定された8計画を見ると、大規模太陽光発電施設(メガソーラー)を中核とする北海道の稚内市や神奈川県の川崎市、観光産業との連携を目指す千葉県、天然ガスからメガソーラーまでエネルギー供給基地」を一体的にアピールする新潟県など、多種多様だ。

すでに認定を受けてオープンしている計画のうち、茨城県の次世代エネルギーパークでは、新エネルギーについて実感できる企業や研究所をホームページ上で紹介し、モデルコースの作成や見学の仮予約を行っている。また、2009年3月にハウステンボスにオープンした「長崎次世代エネルギーパーク」には、約7000枚の太陽光パネルを使用した太陽光発電設備があるほか、太陽光パネルを搭載した旅客船の「ソーラーシップ」が運行されている。

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