A: 資源エネルギー庁が推進している次世代エネルギーパークは、新エネルギーなどの次世代エネルギーについて、国民が見て触れる機会を増やすことを目的としている。次世代エネルギーパーク計画として選ばれるには、この趣旨に合致していることに加えて、次の要件を満たす必要がある。まず、実施する運営主体が確定しており、地方自治体が主体的に取り組んでいること。次に、現実的な収支計画が立てられていること。このほかにも、地域の特色を生かした創意工夫がみられることや、新エネルギー設備が含まれていてそこで発生した熱や電気がパーク内や周辺地域で使用されることなども求められる。
A: 2010年度に次世代エネルギーパークとして認定された計画のうち、山口県周南市はこれまで選ばれた計画の中でも異色のものだ。同市にある徳山動物園のリニューアル事業による新エネルギーなどの導入計画を中核としたこの計画は、「『Think Globally, Act Locally』を感じ、ゼロエミッションを目指すモデルパーク」をうたっている。徳山動物園を環境学習と観光交流の拠点施設として、世界各地の動物の生息地を再現したゾーンを訪ねる園内エコツアーと、園内の最新エネルギー施設をめぐるエネルギーツアー、そして園外で実施されている地域の産業観光ツアーを組み合わせたツアーを実施する計画だ。