A: 一次エネルギーには、石炭、石油、天然ガス、水力・地熱などがある。また、自国内で確保することのできる一次エネルギーの比率をエネルギー自給率という。日本はエネルギー資源のほとんどを海外からの輸入に頼っており、エネルギー自給率はわずか6％だ（2012年）。この状況を改善するには、化石燃料に代わる新たな一次エネルギーの開発と利用拡大を図らなくてはならない。政府は2014年4月に閣議決定したエネルギー基本計画で、太陽光、風力、地熱、水力、バイオマスなど再エネごとの取り組みを強化する方針を掲げている。ただし、明確な数値目標は示していない。
A: 政府は、ウラン鉱山から採れるウランを燃料として用いる原子力を「準国産エネルギー」と位置付け、一次エネルギーとしてカウントしている。一次エネルギー供給における原子力の割合は、2012年度で0.7％だ。また、2012年度の原子力発電電力量はわが国の総発電電力量の1.9％、2012年の原子力設備利用率は4.4％となっている。これらの割合が低いのは、2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所における事故が発生して以降、原発停止の状況が続いているためだ。
