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「クリーンディーゼル」 Q&A解説

読み:
くりーんでぃーぜる
英名:
Clean Diesel
  • Q: クリーンディーゼルはどこがすごいの?
    クリーンディーゼルにはどのような特徴があるのだろうか?

    A: 一般的にガソリンエンジンは、二酸化炭素(CO2)、一酸化炭素(CO)を多く排出するのに対し、ディーゼルエンジンは、熱効率が良く燃費の点で優れていることもあり、CO2の排出削減につながる。しかし、健康上有害な影響を与える恐れが指摘されている粒子状物質(PM)や、窒素酸化物(NOx)を多く排出する傾向がある。このため、国内ではディーゼル車に対する排ガス規制を強化し、乗用車よりも貨物自動車などに用いられてきたが、とくに欧州を中心にディーゼル車の排出ガス削減技術が進み、静かできれい(クリーン)な技術に生まれ変わった。このような、環境にやさしい新しい世代のディーゼル車がクリーンディーゼルだ。欧州では、直噴化や可変ターボなどの高性能化によって、最新のディーゼル乗用車の動力性能はガソリン乗用車並みに上がり、排出ガス性能が大幅に向上。ディーゼル車が新車販売の約半数を占めるまでに至っている。また、クリーンディーゼルは、バイオマス天然ガス石炭など多様なエネルギー資源から製造された軽油系燃料を利用することができるため、エネルギー源の分散化が可能となり、エネルギー安全保障の面からも期待が高まっている。

  • Q: 日本でのクリーンディーゼル普及のカギは?
    日本でクリーンディーゼルが普及するためには必要なことは何だろうか?

    A: 「うるさい」「汚い」というイメージが強かったディーゼルエンジンだが、90年代後半に革新的な進歩を遂げ、静かでクリーンな技術となった。とくに長距離を高速で運転するドライバーが多い欧州では、クリーン化に加えて低燃費性と高出力のディーゼル乗用車が急速に普及し、さらに、1998年に導入された燃費の自主規制により、ディーゼル車が新車販売の約半数を占めるまでになっている。しかし、日本では、国や自治体による相次ぐ規制強化や、東京大気汚染訴訟などの影響もあって、ディーゼル車に対する悪いイメージが定着している。クリーンディーゼルを普及させていくためには、このようなマイナスのイメージを改善していくことが必要である。また、ディーゼル車を市場に新たに投入するには、初期投資がかかる。こうしたコストをいかに削減していくかが、クリーンディーゼル普及の鍵となる。こうした課題を解決するため、資源エネルギー庁は2007年に策定した次世代自動車・燃料イニシアティブの中で、官民によるクリーンディーゼル推進協議会の設置を提言している。

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