A: 「ディーゼル微粒子除去装置(DPF)」とは、ディーゼル・パティキュレート・フィルター(Diesel・Particulate・Filter)の略で、ディーゼル自動車から粒子状物質を削減する装置のこと。自動車の排気管の一部にフィルター装置を装着することによって、排出ガスの中の粒子状物質を排除する。
東京都では、知事が指定するディーゼル微粒子除去装置を装着したディーゼル自動車については、PMの排出基準に適合する自動車と認定し、必要に応じて点検・整備することを義務づけている。
A: ディーゼルエンジンの特徴は高効率であると同時に、植物性油脂や廃食油などでも運転させることができること。このため、菜種油・ひまわり油・大豆油・コーン油などの廃てんぷら油を原油として、燃料化プラントで精製して、軽油代替燃料(バイオディーゼル)とすることができる。このため滋賀県愛東町などの「菜の花プロジェクト」では、菜の花を栽培し、学校などで給食用の油として利用した廃油を回収して、バスなどを走らせている。こうした「菜の花プロジェクト」の運動は、滋賀県だけでなく北海道から沖縄までに広がっている。バイオディーゼルは、化石燃料にくらべて二酸化炭素の排出量が少ないので、地球温暖化の進行を止める上でも、期待されている。