建築廃材や間伐材などの木質系廃棄物を粉状にしたものと、石油系のプラスチックとを混ぜてつくる製品材料。木材・プラスチック再生複合材（ＷＰＲＣ）とも呼ばれる。木の風合いを残しつつ、従来のプラスチックと同じように加工・成形しやすい特長をもち、建築材料や庭用の資材、植物用のプランターなどに広く利用されている。最近では、製品中に含まれる木質系廃棄物の割合が80％を超えるものも実用化されており、バイオマス資源の有効活用として注目されている。
さまざまな分野で製品化が進む木質プラスチックの中には、使用後に回収して原料として再利用することができるものもある。木質プラスチックの普及に伴い、ＷＰＲＣとしてのＪＩＳ規格が2006 年に制定された（材料：ＪＩＳＡ5741、試験方法ＪＩＳＡ1456）。また、木質系廃棄物と、農業用プラスチックなどの廃プラスチックを原料とする高品質・高強度の木質プラスチックも開発されている。
