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「ホテイアオイ」 とは

読み:
ほていあおい
英名:
Water Hyacinth

南米を原産とするミズアオイ科の水生植物で、「ウォーターヒアシンス」とも呼ばれる。北米や南欧、アジア、オセアニア、アフリカ、大西洋諸島など世界各地に分布する。葉の下半分がふくれて空気を含み、水面に浮かんで成長する点が大きな特長だ。日本には、明治時代の中頃に観賞用などの目的で移入され、池や水槽などで観賞魚を飼育する際の日陰づくりなどに利用された。しかし、1972年に野生化していることが確認され、今では本州以南を中心に広く分布し、九州や四国ではとくに多い。

ホテイアオイは繁殖能力がきわめて強く、数株がわずか数カ月で数千株に増えることもある。異常繁殖すると、水面を覆って光をさえぎり、ほかの水生植物が行う光合成を妨げたり、水中の酸素濃度を低下させたりして、生態系に大きな影響を与える。このため、環境省の「要注意外来生物リスト」に掲載されている。また、船舶の往来などを阻害する原因にもなっている。ホテイアオイは、国際自然保護連合(IUCN)による「世界の侵略的外来種ワースト100」に含まれており、オーストラリアではもち込みが禁じられている。

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