- 読み:
- しぜんゆらいじゅうきんぞくおせん
人為的な原因で発生する土壌汚染と異なり、自然界に存在する重金属が検出されるケース。火山帯、温泉、鉱床が多い我が国では多くの地域の地盤にこうした元素が存在するが、しばしば環境基準を超えて検出されるため、問題となる。トンネル掘削など公共事業で大量に発生する掘削ずりなどのほか、市街地でもこうした元素が存在するケースが多い。土壌汚染対策法では対象としていないが、公共工事で遭遇する土壌汚染への対応指針などでは土壌汚染対策法に準拠した対応を求めている。このため、対応が事業者によってまちまち。大量に発生する建設残土などに対し過剰な対策を施した場合、費用的な問題の発生も懸念されている。