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「外水氾濫・内水氾濫」 とは

読み:
がいすいはんらん・ないすいはんらん
英名:
River Flooding・Overland Flooding

川の水が堤防などの外へとあふれ出る水害の氾濫(はんらん)には、大きく分けて外水氾濫と内水氾濫の2種類がある。外水氾濫とは、河川そのものの水位が上昇して起こる水害のことだ。大量の水が速い速度で市街地へと一気に流れ込み、わずかな時間で住宅などの浸水や人的被害が発生する。また、流れ込んでくる水は泥水であり、洪水がおさまった後も土砂や汚泥が堆積するため、復旧に時間がかかる。

一方、内水とは市街地に降った雨のことで、雨水の量が都市の処理能力を超えると内水氾濫が発生する。通常なら内水は下水道の雨水管やポンプ施設によって河川へと排水されるが、施設の能力が雨量に追い付かなかったり、外水の水位が上昇して排水できなかったりすると、内水の水はけが悪くなって建物や土地、道路などが水につかってしまう。とくに、最近はゲリラ豪雨のような局地的な豪雨が頻発し、内水氾濫による被害が増えている。

このような都市型水害への対策としては、雨水の貯留や浸透を促す雨水利用施設の建設や、雨水管の増強などが有効だ。このため、雨水利用推進法が2014年5月に施行された。「雨水は流せば洪水、受けてためれば資源」という理念のもと、国や地方自治体が建築物における雨水利用施設の設置目標を定めることや、税制上・金融上の措置、施設の設置助成などの規定がある。

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