夜間に発電される電力のこと。電力需要が少ないため昼間に発電される電力に比べ安価で、化石燃料の使用割合が低く、二酸化炭素(CO2)の排出量も少ない。このように、コスト削減と環境負荷の低減を同時に達成できることから、夜間電力を使う事業所は多い。また、夜間電力を利用すると昼間の電力消費量のピークをカットでき、電力需要の負荷を平準化して電力設備を効率よく活用することが可能になる(ピークカット)。
近年、夜間電力をNAS電池などに貯蔵・蓄積して、昼間に使用する事業所が増えている。また、夜間電力で氷をつくって冷房に利用する「氷蓄熱槽」もある。さらに、普及が期待される電気自動車(EV)の充電に夜間電力を用いる技術も開発されている。