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「熱帯林の減少」 とは

読み:
ねったいりんのげんしょう

世界の熱帯林が、すさまじい勢いで減少を続けている。1990年から2000年の間にかけて、1年間に平均で日本の国土の約3分の1に当たる面積が失われている。また、2005年の森林面積に関するデータを見ると、2000年と比べてアフリカや南米で0.5%以上減少するなど、熱帯地域における減少の割合が大きい。さらに、森林としての質の劣化も起きている。熱帯林は生物多様性の宝庫であり、その減少は生物や木材資源の損失であるとともに、CO2の吸収源が失われることにもつながる。

熱帯林減少の原因としては、建築に使う木材や薪炭材の伐採、農地開拓のための焼き畑などがあげられる。とくに熱帯地方では薪炭材が重要な燃料として使われており、その生産は森林破壊の要因となる。また、用材を伐採する際にほかの樹木も多く傷つけられるのに加えて、運搬用に建設された道路を中心として深刻な土壌侵食が引き起こされることもある。このため、熱帯林においては持続可能かつ再生可能な森林管理の重要性が指摘されている。

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