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「東アジア酸性雨モニタリングネットワーク」 とは

読み:
ひがしあじあさんせいうもにたりんぐねっとわーく
英名:
Acid Deposition Monitoring Network in East Asia

酸性雨は原因物質の発生源から何千キロも離れた地域にまで拡大するため、根本的に解決するには多国間の強調が必要だ。とくに経済成長の目覚しい東アジア地域では、大気汚染が進むにつれて酸性雨の原因となる物質の排出量も増えており、各国が協力して酸性雨問題に対処することが急務となっている。東アジア酸性雨モニタリングネットワークは、同地域の酸性雨問題について関係各国の共通認識を形成し、人の健康と環境への影響を防止・軽減するための情報収集・提供を目的とするネットワークだ。英名の頭文字をとって「EANET」と略される。2001年に本格稼働を開始し、参加国は共通手法を用いて酸性雨のモニタリングなどを行っている。

参加国は2009年10月時点で次の13カ国だ。1) カンボジア、2) 中国、3) インドネシア、4) 日本、5) ラオス、6) マレーシア、7) モンゴル、8) ミャンマー、9) フィリピン、10) ロシア、11) 韓国、12) タイ、13) ベトナム。また、参加国が指名する科学者や専門家などによって構成される「科学諮問委員会」や、財政措置に関する作業部会、将来展開に関する作業部会などが置かれている。2009年10月には、「東アジアの酸性雨に関する地域科学ワークショップ2009」が茨城県つくば市で開催され、2011年に取りまとめる酸性雨の状況に関する報告書の作成に向けた情報交換などが行われた。

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