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「世界湖沼会議」 とは

読み:
せかいこしょうかいぎ

湖沼に関する環境問題の解決について話し合う国際会議。参加者は、研究者や行政担当官、NGO/NPOなどさまざまで、世界の湖沼やその流域で発生している多様な環境問題やその解決に向けた取り組みについて話し合われる。国際湖沼環境委員会(ILEC:International Lake Environment Committee)が現地機関と協力し、これまでに12回の会議が開かれている。1984年に滋賀県の提唱で開催された「世界の湖沼環境の保全に関する国際会議」以降、日本、アメリカ、ハンガリー、中国、イタリア、アルゼンチン、デンマーク、ケニア、インドなど世界各地で開催。2003年3月に開かれた第3回世界水フォーラム滋賀デーでは「世界湖沼ビジョン」が発表され、世界の湖に対して効果的な管理計画をつくり、実施していくための指針となる原則が示された。とくに、湖の特性・利用や、湖にせまる脅威に焦点をあてている。また、2008年に行われた第12回世界湖沼会議での「ジャイプール宣言」には、1) 湖沼や湿地に対する気候変動の潜在的な影響に注目すること、2) 官民連携(PPP)、3) クリーン開発メカニズム(CDM)プロジェクトと湖沼の持続可能性の組み合わせ、などが盛り込まれた。第13回会議は2009年11月に中国の武漢で開催される予定だ。一方、近年、淡水資源の重要性が増え、近い将来に淡水資源の量的・質的枯渇が起こって人類の生存をおびやかすという指摘もある。こうした状況を受けて、世界湖沼会議では「湖沼の環境を保全するには、研究者や行政、市民が手を携えて取り組まなければならない」という理念を掲げ、こうした問題の解決策を世界レベルで模索していく。さらに、先進国による発展途上国への支援のあり方についても討議する。

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