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「親水」 とは

読み:
しんすい

 親水(しんすい)とは、文字通り、河川などで水に触れたり、接したりして水に親しむこと。河川は、昔から生活用水や農業用水として利用され、人々の暮らしに欠かせないものだった。わが国の河川に関する政策は、これまで、水害を防ぐために堤防などを築いて川を治める「治水」、川の水を飲料、工業、農業、発電などに利用する「利水」などの機能の向上に力が注がれてきた。その結果、コンクリート三面張りの護岸整備や、生活・工業排水などによる水質汚濁が進み、人々と河川の距離が離れ、河川環境は悪化の道をたどってきた。しかし、近年、環境の改善という側面から親水機能が注目されるようになっている。そのための取り組みの一つとして、川に人々を呼び戻すため、多自然型川づくりによって川の水に触れられるような護岸整備が進んでいる。また、水に親しむことを目的とした親水公園の整備や、魚類や昆虫などとの共存を目指す取り組みも親水活動の一環ととらえられる。こうした状況を受けて、水との触れ合いに重きを置く親水施設の整備が各地で進んでいる。日本国内で初の親水公園は、東京都江戸川区にある「古川親水公園」で、1973年に都市河川が清流に生まれ変わり、注目を集めた。

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