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「秋吉台草地整備」 とは

読み:
あきよしだいくさちせいび
英名:
Akiyoshidai Grassland Renovation Project

世界有数のカルスト台地として知られる山口県の秋吉台国定公園内で、1990年代に行われた草地整備事業。採草地として活用されてきた秋吉台には、古くから山焼きの習慣があって草原が維持されている里山としての活用が図られていた。しかし、県の乳・肉牛育成牧場の統合に伴い牧草の増産が必要になったため、農林水産省の補助金を取りつけ、3年間で55ヘクタールを増成する計画を立て、1991年度から草地整備が進められた。

対象となった整備地域は国定公園内だったが、形状の変更が厳しく制限される第1種特別地域ではなく、農林漁業との共存が認められている第2種特別地域だった。このため、整備の名目で草地の斜面が地ならしされ、カレンやドリーネなどカルスト台地特有の景観が失われて問題となった。その後、1993年に牧草地改良工事で埋まったドリーネの復元が行われた。

秋吉台地下水系は、2005年にラムサール条約の登録湿地となった。現在は、洞窟探検などのエコツアーや、自然観察会などが行われるエコツーリズムの一大拠点となっている。また、わが国を代表する石灰岩自然科学の研究地でもある。

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