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「再生紙」 とは

読み:
さいせいし

 原料に古紙パルプを配合してつくった紙のこと。新聞紙、段ボール、ボール紙、トイレットペーパーなどはもともと再生紙だが、近年は書籍や雑誌、文具、OA用紙などへの使用も増えている。再生紙の生産量は少なく、古紙に含まれるインクを抜く脱墨の工程が必要なため、新しい原料(バージンパルプ)だけでつくった紙よりも割高になるが、急増する紙ごみの原料と森林資源保護のため、再生紙を導入する官庁や民間企業が増えている。2007年版環境・循環型社会白書によると、2005年度の古紙の回収率と利用率は、それぞれ71.5%、60.4%となっているが、紙の中には、トイレットペーパーなど回収できないものや、書籍のように長い間保存されるものなどもあり、回収率は約7割が限界と考えられている。古紙の回収率と利用率を向上させるためには、分別排出の徹底に加えて、再生紙の利用に努めることが重要だ。また、資源有効利用促進法に基づき、国内で製造される紙の古紙利用率を2010年度までに62%まで向上させることが目標として定められている。さらに、グリーン購入法に基づくガイドラインでは、印刷用紙に関して、原材料として、古紙パルプを多く使用することなどを求めている。

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