サイト内
ウェブ

「環の国」 とは

読み:
わのくに
英名:
Wa-no-Kuni

「地球との共生」を目指す国のあり方。自然と共生する文化を育んできた日本の歴史と伝統の心(和=わ)を踏まえながら、環境・循環型社会生態系・環境保全に取り組む人々・地球環境保全に取り組む世界―の5つの「環=わ」を軸として、地球環境を将来にわたって恵み豊かなものにしていこうという意味が込められている。日本を「環の国」にすることを目的として、2001年2月に内閣総理大臣の主宰による「21世紀『環の国』づくり会議」が設置され、その実現に向けた検討が進められた。

同会議が同年7月に公表した報告によると、日本を「環の国」にしていくためには、環境の視点に立った構造改革・意識転換や、資源循環・自然共生型の地域づくりなどが不可欠だ。具体的には、地球温暖化を防止するために社会を低炭素なものへと変えていくことや、国際環境協力と地球環境調査の推進などが求められる。また、企業の環境経営を促進することや、資源使用量を減らしながら経済発展を成し遂げ、環境制約を新たな成長要因に転換する技術開発を進めることも必要だ。

「環の国」を目指すこうした考え方には、21世紀に入り提唱された「グリーン・ニューディール」や「エコイノベーション」に通じるものがある。同会議はこのほかにも、ゴミゼロ作戦による循環型社会や、自然と共生する社会の実現、環境教育・学習の推進、環境倫理の確立などの必要性をあげている。

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。