サイト内
ウェブ

「コプラナPCB」 とは

読み:
こぷらなぴーしーび

一般に、ポリ塩化ジベンゾ−パラ−ジオキシン(PCDD)とポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)をまとめてダイオキシン類と呼ぶが、コプラナーPCB(ポリ塩化ビフェニール)など、ダイオキシンと似た化学構造を持ち、ダイオキシン類と同様の毒性を示すものは、ダイオキシン類似化合物と呼ばれる。ダイオキシン類は基本的には炭素で構成されるベンゼン環2つが酸素で結合し、そこに塩素が付いた構造をしており、塩素の数や付く位置によっても形が変わるため、PCDDは75種類、PCDFは135種類ある。コプラナーPCBは十数種類の仲間があり、毒性があるとみなされているのは29種類ある。コプラナーPCBは、ダイオキシンの10分の1から1万分の1の毒性をもつと言われるが、熱安定性、電気絶縁性に優れているとして、かつて変圧器の絶縁材や潤滑油などに使われていたPCBに含まれていたほか、ゴミ焼却場からも発生し、魚介類などに蓄積されている。日本では規制の対象外だったが、1997年6月に開かれた世界保健機関(WHO)の専門家会合で、コプラナーPCBもダイオキシン類に含まれるという決定がなされた。これを受けて日本でも対策の見直しが求められ、1999年に公布されたダイオキシン類対策特別措置法では、PCDDとPCDFにコプラナーPCBを含めたものが「ダイオキシン類」と定義された。

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。