国が発行する通貨に対し、ある特定の地域内でのみ通用する「地域通貨」(コミュニティー・マネー=内部貨幣の一種)のこと。資本主義以前から存在していたが、近年グローバリゼーションの限界などさまざまな要因から発展した。カナダのLETS(Local Exchange Trading System)などが有名。この地域通貨が日本に移入され「エコマネー」という通称で呼ばれて、各地で実験的に導入されている。地域における福祉、文化、環境など、市場経済で流通しない地域独自の色々な役務などと交換して、各自の要望を充たすための媒介となっており、地域限定、非匿名、無利子、信頼、の4原則からなり、既存の経済・社会システムを補完し、地域経済を活性化するツールとして注目されている。地域ごとにユニークな貨幣単位を付けていることが多い。北海道栗山町の「クリン」、滋賀県草津市の「おうみ」、千葉県千葉市の「ピーナッツ」などがある。