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「SPM」 とは

英名:
Suspended Particulate Matter

PM(粒子状物質)のうち、大気中に浮遊しているものの総称。日本語で浮遊粒子状物質という。人の体内に入ると、ぜんそくなどの呼吸器疾患や花粉症などを引き起こす場合がある。わが国では、大気中をただよう粒径10μm以下(マイクロメートル:1μm=100万分の1m、ミクロンとも)の粒子について環境基準が定められている。その基準は、1時間値の1日平均値が0.10mg/立法m以下で、かつ、1時間値が0.20mg/立法m以下であることだ。

国内におけるSPMの環境基準達成状況は、2010年度時点で一般局、自排局ともに93%となっている。いずれも前年より悪化しており、その原因のほとんどが黄砂によるものだ。粒径2.5μm以下の微小粒子であるPM2.5については、呼吸する時に気管を通り抜けて気管支や肺まで達するため肺がんなどの原因になる可能性があることがわかった。PM2.5の環境基準値は、1年平均値が15μg/立法m以下で、かつ、1日平均値が35μg/立法m以下であることだ。

PM2.5については、中国から飛来した大気汚染物質の影響を受けて、日本各地で測定値がはね上がる現象が起きている。また、近年、PM2.5よりもさらに小さいウルトラファインパーティクル(超微小粒子)が、人の健康に影響を与えることが明らかになり、対策が求められている。

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