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「OIE」 とは

英名:
World Organisation for Animal Health

世界の動物衛生の向上を目的とする政府間機関で、国際獣疫事務局と訳する。OIEは仏語の「Office International des Epizooties」の略。1924年に28カ国の署名を得て仏・パリで発足し、日本は1930年に加盟した。2011年2月現在で178カ国と地域が加盟している。OIEの目的は、世界で発生する動物疾病に関する情報提供、獣医学的科学情報の収集・分析・普及、動物疾病の制圧と根絶に向けた技術的支援と助言の実施、動物と動物由来製品の国際貿易に関する衛生基準の策定、各国獣医組織の法制度と人的資源の向上、動物由来食品の安全性確保と科学に基づいたアニマルウェルフェアの向上―などだ。総会は毎年5月にパリの本部で開催され、BSE(牛海綿状脳)の撲滅をはじめとする重要な問題が議論されてきた。

OIEには、地域特有の課題の検討と地域内の協力活動を進めるためにアフリカ、米国、アジア・極東・オセアニア、欧州、中東―の5つの地域委員会が設置されている。また、陸生動物、水生動物、動物疾病科学、生物基準―の4つの専門委員会が設置されている。OIEは、アニマルウェルフェアと畜産物の生産段階における安全確保に関する国際基準(OIEコード)を作成しており、WTOによる「衛生植物検疫措置の適用に関する協定(SPS協定)」はOIEコードに基づく。日本では農林水産省が「OIE連絡協議会」を設置して、アニマルウェルフェア関係者や消費者を交えた意見交換を行っている。

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