週刊地震情報 2025.2.23 富士山近くで最大震度3の地震 過去にはM6クラスも発生

  • 2025年2月23日
  • ウェザーニューズ

2025/02/23 10:02 ウェザーニュース

この1週間に国内で観測された有感地震の回数は、前週に比べると少ない水準です。東北太平洋側の地震が多く、関東から西日本の陸域の地震も目立ちました。震度3以上の地震は3回発生しています。(2月17日〜23日10時の集計)

国内:山梨県東部・富士五湖でM4.4の地震

20日(木)22時13分頃、山梨県東部・富士五湖を震源とするマグニチュード4.4、深さ22kmと推定される地震が発生しました。この地震で山梨県富士吉田市、都留市、大月市、上野原市、静岡県富士宮市、神奈川県小田原市、厚木市などで最大震度3を観測しています。

山梨県東部・富士五湖を震源とする最大震度3以上の地震は1月5日にも発生していて今年2回目です。地震のメカニズムは北西ー南東方向に圧力軸を持つ逆断層型で、横ずれ成分を含んでいます。

今回の震源は富士山の北東側に当たりますが、深さが20kmほどで火山活動と直接関係するタイプではありません。フィリピン海プレートの動きが起因と考えられていて、やや規模の大きな地震がしばしば発生しています。

最近では2021年12月のマグニチュード4.8の地震で最大震度5弱を観測。それ以前にはマグニチュード5〜6クラスの地震も起きている領域です。

国内:福島県沖で最大震度4の地震

21日(金)22時01分頃、福島県沖を震源とするマグニチュード4.9、深さ49kmと推定される地震が発生しました。この地震で福島県相馬市と新地町で最大震度4、宮城県と福島県の広い範囲で震度3,関東でも震度2〜1の揺れを観測しています。

福島県沖が震源の震度4以上の地震は昨年の12月28日以来、約2か月ぶりです。

最近は東北太平洋側で地震がやや目立っていて、12日(水)に岩手県沖、13日(木)には宮城県沖、そして21日(金)には福島県沖で最大震度3以上の地震が起きました。元々地震が多い地域ではありますので、特段、活動が活発になったわけではありませんが、少し注意が必要かもしれません。

世界:エーゲ海でM5クラスが2回発生

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は発生していません。最も大きな地震はインドネシアで発生したマグニチュード5.7です。

ギリシャ・エーゲ海の地震が継続しています。日本時間の18日(火)午後、マグニチュード5.1、深さ約10kmを震源とする地震が2回発生しました。

エーゲ海に浮かぶサントリーニ島の近海では1月下旬から地震活動が続いています。やや活動が落ち着いてきたように見えていましたが、17日(月)に1回、18日(火)に2回、マグニチュード5クラスの地震が起きました。22日(土)の時点でもマグニチュード2〜3程度の地震は頻発している状況です。

大きな地震や火山活動につながるかどうかは依然として不明な点があり、今後の動向を注視する必要があります。

出典・参考
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2025 Weathernews Inc. All Rights Reserved.