
株式会社ビーブレックスは、VRショップ構築システム「Pixtus(ピクチャス)」を導入したバーチャルショップ事例として、長野県軽井沢町のスイーツ店「バターサンドラボ軽井沢」のバーチャルショップを2025年4月4日に公開した。
このバーチャルショップでは実店舗の空間を360度で再現し、オンライン上でも“軽井沢本店での買い物体験”を提供。また、これまで店舗でしか購入できなかった単品商品も、24時間いつでもどこからでも注文可能となっている。
バターサンドラボ軽井沢のバーチャルショップが誕生
バーチャルショップへのこだわりや特徴などを担当者に聞いた。
ーー今回のサービスに関して、意図や狙いは?
「Pixtus」は、私たちビーブレックスが掲げる“実店舗の魅力をそのままオンラインに再現する”というコンセプトから誕生したサービスです。今回のバターサンドラボ軽井沢様との取り組みは、地方の魅力ある個人店が持つ“空間価値”を最大限に活かしつつ、販売のチャンスを拡大できる好例となりました。
実店舗の営業時間や定休日の制約、また遠方に住むお客様との距離。これらの課題をバーチャルショップという新たな選択肢で解決することで、「もうひとつのお店」をオンラインに持つことができます。地方の小さな魅力が、より多くの人に届く未来を作ることを目指しています。
ーーバーチャルショップのイチオシ、目玉となるものは?
「360度で空間を体験しながら、そのまま商品を購入できる一体型バーチャルショップ」である点が、Pixtus最大の特徴です。特に今回の事例では、バターサンドラボ軽井沢様の実店舗が持つ雰囲気を忠実に再現し、店内のショーケースから選んで購入する体験をオンラインで実現しています。
さらに、単なる映像ではなく、ECカートと統合されているため、体験から購入完了までが一気通貫でスムーズ。訪問者が迷わず購入まで進めるユーザー体験も、Pixtusがこだわるポイントです。
ーーバーチャルショップのアイデアはどのようにして生まれた?また、実現に向けて苦労した点は?
地域情報サイトの構築やWebマーケティングを通して、「せっかくすてきな空間があるのに、それがWeb上ではまったく伝わらない」「ECにしても店の雰囲気がなくなってしまう」といった声をたびたび耳にしてきました。その課題を解決するため、「空間の価値をそのままECにする」仕組みとしてPixtusを開発しました。
特に苦労したのは、“映像美”と“操作性(UX)”の両立です。どれだけ美しい映像であっても、ユーザーが迷う・買えない・離脱するでは意味がない。逆に、機能が便利でも無機質な空間では、店舗の魅力が伝わらない。このバランスを高い水準で保つため、UI設計・撮影構成・導線設計まで、細部にわたって検証を重ねてきました。
ーーユーザーへのメッセージは?
Pixtusは、単なるECの代替手段ではありません。お店の雰囲気、世界観、そして人の温もりまでも伝える“次世代のオンライン店舗”です。今回のバターサンドラボ軽井沢様の事例を通じて、空間にこだわる全国の店舗・ブランド・作り手の皆様に、「私たちもできるかもしれない」と感じていただけたらうれしく思います。
■定休日の課題を解決!24時間注文可能な“もう一つのお店”が完成
「Pixtus」は、360度空間映像とECカートを一体化した購入完結型のバーチャルショップ構築システム。
バターサンドラボ軽井沢では、定休日による販売機会の損失が課題だったが、「Pixtus」を活用することで365日24時間注文ができる“もう一つの店舗”がオンライン上に誕生。時間や場所を問わず、いつでも商品を注文できるようになった。
■実店舗の魅力をそのままに。ショーケースから商品を選ぶ体験も
かわいらしい店内の様子を入り口から見渡せる構成で、本店の雰囲気をそのまま再現。ショーケースに並んだバターサンドを、まるでその場にいるかのように選びながら、気になる商品はその場で購入できる。
セット商品のほか、これまで通販では購入できなかった人気の「フランボワーズ&ビターチョコレート」や、季節限定商品(2025年4月からは「信州桜&天龍ほうじ茶」)なども単品での購入が可能に。
【写真】バターサンドラボ軽井沢のバーチャルショップの様子(入口)
バターサンドラボ軽井沢のバーチャルショップの様子(ショーケース)
■「バターサンドラボ軽井沢」とは
2022年3月に軽井沢でオープンしたバターサンド専門店。日本テレビ「ヒルナンデス!」、TBS「ラヴィット!」、雑誌「CREA」などでも取り上げられ、信州の魅力ある食材を活かしたスイーツが話題を呼んでいる。
“パルフェバターサンド”と名付けられた同店の看板商品は、地元農家と契約したフルーツやナッツ、小麦粉を使用。グラスフェッドバターを泡立てて仕上げる、軽やかな口どけが特徴だ。
おいしさと健康、そして手作りの温もりにこだわったスイーツは、軽井沢の特別なひとときを持ち帰ることができる贈り物として、多くのユーザーに親しまれている。
バターサンドラボ軽井沢
■「Pixtus」とは
株式会社ビーブレックスが開発・提供する、誰でも手軽にバーチャルショップを構築できるシステム。価格は30万円からと導入ハードルも低く、個人店舗や小規模事業者、文化施設、地域特産品販売など、さまざまな業種で活用することが可能。
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