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「人は目的があって歩く」自分らしく100年生き抜いた祖母の言葉で気づく、当たり前の大切さ【漫画の作者に聞く】

  • 2024年3月21日
  • Walkerplus

人生100年時代の超ポジティブメイカー、祖母・みや子。2017年末に「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされ、人々に不安と希望を与えた「人生100年時代」というワードも記憶に新しい。高齢者を取り巻くネガティブな問題が社会に渦巻く現代。彼女は、震災、戦争、夫との離別…さまざまな不幸を乗り越え、100歳まで明るく生き抜いた“最強おばあ”である…!

“最強おばあ”の孫、きよまろさん(@sobomiyako98)は、戦争や震災を経て、この超高齢社会を100歳までポジティブに生き抜いた祖母・みや子のエピソードを「祖母・みや子98歳」として漫画化、発信。それをパワーアップさせた「祖母みや子100歳 年を取るってしんどいけど愉快だ!」が2024年3月20日に電子書籍で刊行された。

そこで、筆者・きよまろさんの漫画を中心に、祖母みや子の愉快な日常を多数紹介していく。これを読めば、きっと老いることを愛おしく感じることができるだろう。今回は、100歳まで生き抜いた祖母・みや子の健康について。そして、みや子は娘とともに旅行へ出発する!

毎年暑さが厳しくなる中、熱中症になるまでエアコンに頼らなかったみや子さん。著者のきよまろさんはどう思っていたのだろうか。「祖母を含め高齢になると『昔は冷房なんてなかったし、なくても平気だった』と、経験で物事を判断したり、比較しがちですよね。加えて、高齢者は体温調節がうまくコントロールできない、暑さを感じにくい、自分の汗で体を冷やしてしまうなど、さまざまな理由で適切な室内温度を保てなくなるので、祖母に限らず『高齢者あるある』だと思っています。さらに近年『エコや環境問題』『電気料金含め物価の高騰』など、クーラーを使うことをためらう要素もあり、夏の過ごし方の判断が難しくなっているように感じます。祖母のクーラー渋りをする気持ちはわからなくはありませんが、主治医の言うことはもっともだと思います。病院は身体に何かあってから行くところですが、未然に防ぐ意識も大事だと思いました」

みや子さんと旅行をして印象的だったことは?「祖母は旅に出かけることが大好きでした。ですから、年齢や身体の衰えを理由に断ることはなかったかと思います。ただ、旅行の日程については無理がないように『若いころは1泊2日で出かけられたことも、年を取ったらその倍の日程(時間)を取らないとだめよ』と言っていたのは印象的ですね」

これらのエピソードから、きよまろさんはどんなことを学び、生かしているのだろう。「私は医療職なので、どうしても『介護予防』の観点から『歩け』と言ってしまいがちですが、祖母の言うとおり、人は『目的があるから歩く』という、ごく当たり前のことを忘れてはいけないのだと思いました。理想を押し付けず自分らしく生きる祖母と、それをそれとなく支える叔母からは学ぶものがあります」

今を生きる老若男女を元気にする、100歳まで生きた“最強おばあ”祖母・みや子。いくつになっても「自分らしさ」を追い続ける姿は、年を重ねていく我々に勇気と導きを与えてくれる。

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