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こんな“ヌン活”アリ?新橋で見つけた「らっきょうアフタヌーンティー」を食べてみた

  • 2023年6月15日
  • Walkerplus

6月は梅雨のシーズンであると同時にラッキョウの時期でもある。スーパーなどでも店頭に生のラッキョウが並び、家庭でラッキョウを漬ける人にとっては出回る時期の短いラッキョウの確保に目を配らせていることだろう。そんな中、ラッキョウの概念を覆すメニューを発見。なんとアフタヌーンティーとしてラッキョウを提供しているという。どんなメニューなのかさっそく食べに行った。

■ラッキョウスイーツのオンパレード
ラッキョウの産地として知られる鳥取県。そのアンテナショップでもある「とっとり・おかやま新橋館」の2階に現地の特産品などを使った料理が食べられる「ももてなし家」がある。今回、「らっきょうアフタヌーンティー」なる興味深いメニューを提供するレストランだ。1階のショップには入口近くにラッキョウ漬け用の生のラッキョウが並び、ラッキョウシーズンの到来を知らせている。ショップ内にはほかにもラッキョウ漬けやらっきょうを使った調味料などの加工品が多く並び、かなりそそられる商品が多い。

それならここでラッキョウ製品を購入すればいいのにと思うが、今回は階段を上がって「ももてなし家」へ。するとフェアメニューとして「ようけ食べてけ!~鳥取らっきょうグルメフェア2023~」の掲示が。今回の目的はこれだ。期間限定の中でもひと際目立っているのがアフタヌーンティー。さっそくオーダーしてみた。

程なくして運ばれてきたのは3段プレートに盛り付けられた「らっきょうアフタヌーンティー」(4000円)。6月22日(木)までの期間限定で提供される。見たところ、スイーツのそれと何ら変わりがない。と思ったら、ケーキの上にラッキョウが…。やはり一筋縄ではいかない、食べ慣れたスイーツのアフタヌーンティーとは明らかに違っている。

■すべてにラッキョウを使ったスイーツが並ぶ
上段のプレートに鎮座するのは「たまり醤油漬けらっきょうのバスクチーズケーキ」。ケーキの上に堂々とその存在を主張しているのがたまり醤油漬けラッキョウ。すごく薄目で遠くから見るとアーモンドように見えなくもないが、ラッキョウです。違和感!これまでチーズケーキの上にのったラッキョウを見たことがないので、思わず笑ってしまう。

食べてみると…ラッキョウ!トッピングだけでなく、ケーキの中にもみじん切りのたまり醤油漬けラッキョウが入っている。さらにソースにもラッキョウ漬けの汁を使っていて、どこまでもラッキョウ。ひと口目は正直驚くが、食べていくと意外とクセになる。シャキシャキした食感も小気味いい。

真ん中の皿には「赤ワイン漬けらっきょうのチョコテリーヌ」と「キウイのオープンサンド」。チョコテリーヌの上にもしっかりラッキョウの姿が。ラッキョウそのものの部分はやはりラッキョウの主張がある。が、テリーヌの中にもラッキョウが入っていて、意外にもチョコとラッキョウは相性がいい気がする。赤ワイン漬けというのもポイントかもしれない。

オープンサンドはラッキョウの甘酢漬けの汁にキウイを漬けている。韓国の水キムチにリンゴや梨が入っていることがあるが、キウイは果肉が柔らかいため甘酢をまとっている感じで不思議な感覚。キウイの下のクリームチーズソースにも刻んだラッキョウが入っているが、こちらはさっぱりした味になっている。

そして一番下のプレート。同じく「キウイのオープンサンド」と「野菜カレーのらっきょう漬け入りケークサレ」が並ぶ。ここでようやく“カレー×ラッキョウ”というおなじみの組み合わせが登場する。といってもケークサレ、やはり一ひねりある。ちなみにケークサレとはフランス語で「塩味のケーキ」だが、こちらはカレー風味。生地がカレー味なので一番ラッキョウとはなじむ。

アフタヌーンティーのプレートをひと通り食べてみて、万人向けとは言い難いが、意外性が楽しめる。普段食べているラッキョウは甘酢漬けが多いが、甘味と酸味はどちらもスイーツには欠かせない要素。さらにラッキョウのシャキシャキした食感は意外と菓子素材にはないので、食べたときのアクセントになる。いろいろ脳が追いつかない部分もあるが、一緒に提供される紅茶が包み込んでくれる。ちなみこの紅茶は鳥取県大山産100%の国産紅茶。飲むたびラッキョウに支配されかかった口の中をリセットしてくれる。

■初心者向けにはラッキョウ料理もおすすめ
ちなみに「ようけ食べてけ!~鳥取らっきょうグルメフェア2023~」では、アフタヌーンティー以外でも期間限定ラッキョウメニューが楽しめる。「らっきょう鶏南蛮」(1500円)。南蛮に欠かせないタルタルソースにラッキョウを使っている。比較的家庭でもよくやるラッキョウの使い方だ。

「らっきょうポテトサラダ」(600円)は具材にラッキョウが入っているが、シャキシャキ食感はポテトサラダの定番具材キュウリや玉ネギのシャキシャキ感とは異なり、噛むたびに甘酢の味わいが広がるのも新鮮。

「生らっきょうとおかかのサラダ」(1000円)は、これまでの漬けてあるラッキョウではなく、この時期ならではの生のラッキョウを使用。つまみにもなりそうな一品だ。

この時期食べたくなる冷たいうどんにラッキョウをプラスしたのが「らっきょうぶっかけうどん」(1200円)。鳥取県産ラッキョウならではのシャキシャキした歯ごたえは薬味としてもいい働きをする。

■単品のラッキョウスイーツもアリ
そして、単品でもラッキョウスイーツが楽しめる。まずは「らっきょうアイス」(600円)。ラッキョウのみじん切りと甘酢漬けの汁が入ったアイスで、ベースは黒糖アイスだが、甘いだけではないアイス。シャキシャキ感は健在で、フルーツにはない甘酸っぱさを体験できる。

シンプルかつ地味な見た目だが、ラッキョウの存在感が一番あるのが「らっきょうゼリー」(500円)。ラッキョウの甘酢漬けの汁とブドウジュースを合わせたゼリーの中に、甘酢漬けラッキョウが2粒。これは強烈にラッキョウだ。

そして、ドリンクでは昨年話題になった「らっきょうソーダ」(500円)も復活。ラッキョウの甘酢漬けの汁を炭酸で割ったというシンプルなドリンクに、串に刺したラッキョウをトッピング。ラッキョウを食べながらラッキョウのつけ汁(の炭酸割り)を飲むという、ステキなドリンク。これはサワーでの提供もあるので、そちらも試して欲しい。

鳥取県がラッキョウの産地であることは十分わかったが、ここまでラッキョウ一色になるのは驚く。特にスイーツへのアレンジはなかなか家庭では思いつかないし、おそらく鳥取でもメジャーな食べ方ではない。それが楽しめるのはもしかすると「ももてなし家」だけかもしれない。

アフタヌーンティーのケーキなどは2名用で提供されるが、これを何人でシェアしてもOK。物は試しで食べるもよし、予約不要ということなので数人で集まったときに盛り上がるのにもいいかもしれない。旬の短いラッキョウ、今年は違った楽しみ方をしてみては。


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