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芸人が夢を追いかける姿を描く「ニラメッコ」、作品作りのモチベーションは「賞レースの芸人同士のドラマ」

  • 2022年1月15日
  • Walkerplus

シェアハウスで暮らす5人のお笑い芸人が夢を追いかける姿を描く漫画「ニラメッコ」(※最新2巻1月28日発売)が、「ヤングアニマルZERO」(白泉社)にて連載中。リアルな描写が、お笑いファンからの注目も集めている本作の裏側について、教育番組の裏側を描いたギャグ漫画「うらみちお兄さん」でも人気の作者・久世岳さんにインタビューを行った。

作品作りへのモチベーションとなっていることや本作の目指すところについて、また今後の展望についても聞いた。



――2022年1月28日(金)には2巻が発売されますね。お話もどんどん展開されていくと思いますが、連載を続けるうえでどんなことがモチベーションになっていますか?

【久世岳】「M-1」とか「キングオブコント」とかそういう大きな賞レースで、それぞれの芸人さんにさまざまなドラマを見せていただけるので、それが作品作りへのモチベーションになっていますね。

――ちなみに、お笑いをテーマにした作品などもご覧になるんですか?

【久世岳】全部ではないですが、観ています。又吉直樹さんの「火花」は小説も映画も観ましたし、ドラマ「コントがはじまる」とかも観ていましたね。

――芸人さんを扱った作品がそもそもお好きで観ていらっしゃるんですか?それとも、作品のアイデアや資料としての視点で観られているんですか?

【久世岳】作品の参考にしようという気持ちで観ることはないですね。作るのが難しいテーマではあると思うので、お笑いがどういう風に描かれるのかなとか、作中でどの程度ネタの部分を見せられるのかなとか、扱い方について興味本位で観ている部分が大きいです。

――久世先生は「うらみちお兄さん」でも舞台裏を描かれていますよね。しかも俳優やアイドルではなく、“体操のお兄さん”というのがすごくニッチでいいなぁと。芸人さんを扱っている「ニラメッコ」も、目の付け所に久世先生らしさを感じたのですが、そういう何らかの裏側というものがお好きだったりされるんですか?

【久世岳】それはやっぱり好きですね。エンタメ関連の方のオンとオフの切り替えとか、そういうギャップが個人的に好きというかフェチなところがあって。そこにやっぱり興味が向いているのかな、というのは自分でも思います。

――今後のぞいてみたい裏側はあったりしますか?

【久世岳】基本的に、オンとオフの切り替えがしっかりしている職業すべてに興味があるんですけど、歌舞伎町のホストやキャバクラで働く方のオンとオフも好きで、いつか描いてみたいなと思っていますね。

――作品のお話に戻るのですが、結末自体ははっきりと決められていますか?それとも描く中で徐々に決めていく感じなのでしょうか?

【久世岳】作品全体の長さみたいなものは現時点で、自分で決められるものでもないので、完全には決めているわけではないですね。その長さによって、大体ここくらいまで描けるかなっていう、おおまかなポイントみたいなものは決めています。

その中で、最終的にはみんな好きになってもらえたらという気持ちで関係性なりキャラクター個人なりを描いています。現時点ではキャラクター人気に偏りはありますが、最終巻を迎える頃には全員好きだなと思ってもらえるところが目標ですね。

――先ほどモチベーションになっているというお話もあった賞レースは、外せないひとつの展開になってくるのかなと思ったのですが、最後に、読者に今後期待してほしいところなど、作品のアピールをお願いします。

【久世岳】「ニラメッコ」という作品自体が、波風が立つような大きな展開とかすごい山場とか、壁みたいなところに持っていきたいと思って描いている作品ではないので、ここから先の人間関係の深まりなどを楽しんでいただきたいですね。それぞれのキャラクターを好きになってもらえるポイントは用意していくので、そこに注目してもらえたらと思います。

――貴重なお話をありがとうございました!シェアハウスの内外含めたキャラクターの関係性も楽しみに、今後も読ませていただきたいと思います。


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