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吠えて噛む“暴れ犬”に触ると一変!?「絶対人間に飼われてた子だな」捨てられた犬との出会いを描く【著者に聞く】

  • 2024年4月27日
  • Walkerplus

ゴールデンウィークにぴったり!ウォーカープラスいちおし漫画をご紹介しよう。今回は、暴れ犬といわれた放浪犬との出会いを描いたヨシモフ郎(@yosimofurou)さんの「保護犬茶々のお話」だ。

ある日「すぐに吠えるし噛むから、殺処分の可能性もある放浪犬を一時的に預かって欲しい」と知り合いの保護団体から連絡が入った。「とりあえず2日間だけ」という約束で引き受けたが、迎えに行くと犬はオリから脱走、周囲は一面血だらけで――!?

■周囲は血まみれ⁉唸り声とともに暗闇から出てきたのはガリガリにやせ細った放浪犬だった
以前から縁のあった保護団体さんから、「数日でいいから預かって欲しい」とヨシモフ郎さんに連絡が入る。「たまたまその日、時間に余裕があったので対応させてもらいました。犬猫の預かりも基本的にしてないのですが、今回のようにご縁があったりする場合は、短期間だけ預かることもあります。犬は今まで6頭ほど、猫は13頭ほど保護したことがありますが、半分以上はノラが拾って来た子たちです」とヨシモフ郎さんは、放浪犬との出会いについて語った。

放浪犬は「すごく吠えるし、噛む」と聞いていた。迎えに行くと、話通り室内からギャンギャンと吠え続けている犬の声が。ドアも床も血まみれなうえ、ゲージのオリは開けられていて、革紐のリードは千切られていた…。犬が見当たらないと思えば、奥から「ヴヴヴヴ~」と低い唸り声。暗闇の中で血だらけで唸る放浪犬がいた――。

放浪犬に対面したときの気持ちをヨシモフ郎さんに聞くと「現場の惨状も相まって、牙むき出しで、声も大きかったので普通に『怖いな』『噛まれたらイヤだな』と思いました」と、振り返る。「挨拶してみよう」と座り、ゆっくり手を出してみると、放浪犬はビクゥ!と驚き、そして唸った。そのまま少しずつ近づいてみると――?「挨拶してみたら、ただ怖くてどうしたらいいのかわからなかっただけのようで、想像以上にちょろかったです」

ゆっくりとヨシモフ郎さんに撫でられると、表情が「すき」に変わった。「このとき『そんなにちょろくていいの?』と思うと同時に『絶対人間に飼われてた子だな』とも感じました。吠えてたけど本当は人間に甘えたくて、助けてほしくて仕方なかったんだなと――」(ヨシモフ郎さん)

犬は茶色かったので「茶々」と呼んだ。茶々は飼い主に捨てられ、行き場をなくして放浪していたのだろう。いっしょに生活を始めると、ヨシモフ郎さんが見えなくなると激しく鳴いたり、吐き戻すことがあり、トラウマの対応にも追われた。

犬を保護することについて、ヨシモフ郎さんに尋ねると「犬を保護するのはお金も手間もかかるので正直面倒なのですが、自分に余裕があるときはできる範囲、無理のない範囲で『できることができたらいいな』と思っています。普段から犬や猫の保護活動をされている方には、本当にすごいことだなと深い尊敬の念を抱いています。そのお手伝いが少しでもできればうれしいです」と話す。

「世間では、保護犬の里親になる関心が高まっていますが、保護犬が新しい家族を見つけるまでにどうやって過ごしているのか、意外と知らない人も多いのかな?と思い、描かせていただきました。たくさんある家族のひとつのご縁の話ではありますが、読んでいただければ幸いです。書籍には、5匹の保護猫「ほごねこーず」の話も収録されていますので、猫好きの方も、どうぞよろしくお願いします」(ヨシモフ郎)

本作の続きはXで投稿されているほか、著書「ドベとノラ」(2巻)に収録されている。

取材協力:ヨシモフ郎(@yosimofurou)

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