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森保まどか、HKT48卒業!「10年分の集大成を皆さんにお見せすることができた」

  • 2021年5月31日
  • Walkerplus

5月29日、約1年4カ月ぶりとなるライブが、北九州ソレイユホールにて、【HKT48コンサート みんな 元気にしとった?】昼、夜と開催。今月、HKT48に復帰した宮脇咲良と矢吹奈子も登場。夜公演は、【~森保まどか 卒業式~】が開かれた。

夜公演をもって、HKT48から卒業した1期生メンバー・森保まどか。その日の朝に、自身のInstagramのストーリーに、「今日が10年のうちで1番輝けますように」#森保まどか卒業式 と、ラストフォトブック『スコア』のアザーカットである、糸島のビーチで白いビスチェ姿ではしゃぐ写真を投稿。そのメッセージ通り、森保の10年のアイドル人生のなかで最高に輝いた日となった。

また、自身のTwitterにも、「いい日にしようね」#森保まどか卒業式 と、同じくラストフォトブック『スコア』のアザーカットである、能古島に向かうフェリーのなかで撮影した“おでこちゃん”の笑顔の写真を投稿。「今日早めに席着いたら良いことあるかもです!」と連続ツイートしていた。

北九州ソレイユホールの会場エントランスには、まどらー(森保が名づけた森保のファン)がみんなで作った「森保まどかちゃん ご卒業おめでとうございます。たくさんの幸せと思い出をありがとう」とメッセージが入った「Lotus」の大きな横断幕が飾られていた。また会場内には森保のアイドル人生を振り返るようなパネルも展示。

開演前にサプライズで、聴き慣れた #Fまど(HKT48 渡辺通1丁目FMまどか~まどかのまどから~)のオープニングが始まり、「こんばんは~」と森保の声で特別版が。

幕が上がると、ソロピアノアルバム「私の中の私」に収録されている、「Lotus」のピアノ演奏から始まった。「ファンの皆さんが私がピアノの弾く姿を喜んでくれる」と語っていた言葉通りに、真剣な表情でピアノを弾いていた。

以前、インタビューの際に、「12人バージョンしかまだ私たちはやったことがないんですけど、本来の24人バージョンもあって、全員で踊れる振り付けになっているので、これからフォーメーションを覚えて踊りたいと思います!」と語っていた24人バージョンの「君とどこかへ行きたい」や、宮脇咲良との「友達でいられるのなら」、松岡菜摘、森保の“なつまど”「てもでもの涙」、松岡、森保、神志那結衣の、“なつまどじーな”の「誕生日TANGO」、ビジュアルユニットChouのメンバーと「キスの花びら」と、森保が考えたというセットリストが披露された。

ラストフォトブック『スコア』のインタビュー時に、「会場でおもしろい仕掛けを用意しているので楽しみにしていて下さいね!」と内容を教えてくれなかった森保。

「Blue rose」の曲の後、田中美久が下手からラストフォトブック『スコア』を手に持って現れて、「もうメンタルが無理、悲しい。でもそんな時は、まどちゃんの写真集を見よう」と言いながら、秋元先生の帯コメントを読み上げ、「なんて表現!これほど凄い表現ありますか!」と絶賛。

「おーいいですね!あーいいですね!」とページをめくりながら、「かわいい!大人っぽい!」と、田中のお気に入りということで、中洲の屋台で森保が焼きラーメンやもつ煮込みを食べているページを開いて、「彼女!俺のまどかって感じで、めちゃめちゃ好きなんです」「むちゃくちゃいっぱあるんですけど、これはダメだ!さっき手をあげてなかった人(まだ買っていない人)に見せたらやばいですね、虜になってしまいますね。見ちゃだめです。私だけのものです、まどかは」と小芝居は続く。

「最後の思い出コーナーは読みました?めちゃめちゃ言葉、文章がいいですよね。すごく美しいですよ、HKTのいろんなメンバーを載せてくれてね。本当に本当にいいですよ!」と絶賛。さらにお気に入りとして、森保がシーサイドももちの浜辺を歩き、貝殻で遊ぶ森保のページを開いてみせた。「本当に美しいのに、まどちゃんを身近に感じられるというのが本当に素敵なんですよ」と。

「セクシーだしかっこいいんですけど、かわいさで言ったら、美久のほうがピチピチでかわいい!」と田中自身が言うと、ステージ裏にいた森保が上手から登場!「こらこら、みくりん、聞こえてたよ!」と言いながら「ハートの独占権」を森保、田中のふたりで歌唱した。

歌い終ったあとも、「悔しい、まどちゃんに聞かれてたか~。でも最後にこうやって一緒に『ハートの独占権』ができて本当にうれしかった」と喜びを伝え、「まどちゃんのうちわを持っている方、次の推しメンとか決まっているんですか!決まってないんですか?田中美久ちゃんって子オススメですよ。でもまどちゃんには叶わない」と言いながらステージ裏に戻っていった。

この卒業式には、森保が演出に大きく関わっており、前座のFまど、セットリスト、ラストフォトブック「スコア」の田中の小芝居など、森保らしさがふんだんに織り込まれている、森保の人柄を感じられる内容になっていた。

そして、33曲目には森保がAKB48初選抜に選ばれた思い出深い「希望的リフレイン」で本編ラストを飾った。

アンコール後、モニターには「私の決めたこの道。」と映し出され、「ラベンダーは肌が綺麗に見えるから好き」とインタビューで話していたラベンダーのドレスに、カラフルな音符があしらわれたホワイトのトップス、そして頭にはティアラと、ロングヘアにおでこを出した、昔から森保を愛するファンのことを考えた衣装とヘアスタイルで、「君とどこかへ行きたい」劇場版に収録されているソロ曲「この道」を歌いながら登場した。

「この道」の曲中で、「アイドルという道を歩んで約10年。苦しく悲しく辛い時も、うれしくて楽しくて夢のような瞬間も、すべてのシーンにファンの皆さんの姿がありました。みんなにとって最高のアイドルになれていたかなと、ここに来てもなお不安になります。だけど間違いなく、私にとってみんなは最高のファンの皆さんです。ありがとうございました」とこれまでの思いを語った。途中、声を詰まらせて一部が歌えなくなる場面もあり、森保がこれまで歩んで来たアイドル人生の大変さを物語っていた。

歌い終わったあと、ゆっくりと丁寧に、静かに、かみ締めるように、以下のように語った。

<森保まどか全文コメント>
今日で10年続けたアイドル生活が終わるなんて自分でも信じられないし、今後のことが想像つきません。まずはメンバー。ここまで一緒にHKT48を作ってくれてありがとう。私は周りの1期生に任せっきりで、怒ったり注意したりしなかったから、そこはみんなに対して申し訳ないなと思っています。

ほかの同期だけに嫌な役回りをさせてしまったかなって反省しているし、こんなに頼りない先輩だったのに受け入れてくれて優しいなって。みんなは本当に明るくて、かわいくて、家族みたいで、一緒にいると笑顔が絶えません。私は明るさとかキャピキャピさとか(なんだろうな)を、求められすぎて辛かった時期も実はありました。これからも馴れ合いじゃなくて、仲良しなグループでいてほしいなと思います。

昨日の夜、なっちゃん(松岡菜摘)からLINEがあって、「もっとお話ししておけばよかったな」みたいな感じの(内容でした)。私も全く同じ気持ちだったから、私たちはちょっと特殊な関係性なんですけどね。10年間一緒にいてもそう思うくらいだから、みんなは「もう話すことないよ」とネタが尽きちゃうくらい、たくさんお話しして楽しく過ごしてくださいね。

私は学校とも部活とも縁遠かったけど、メンバーみんなのおかげで、ここが私の青春でよかったなと思えます。みんな本当にいい子だから、明日からは友達になってください(笑)。お願いします。1期と2期は友達同然みたいな感じなんですけどね。こんなに幅広い年齢層の友達がね、できることがうれしいです。後輩たちはもし悩みとかがあれば、いつでもお話を聞きます。今までも、これからも、きっとHKT48が一番かわいくて、一番輝いてるグループだよ。絶対。

そしてスタッフのみなさん、いつも私たちのことを支えて、彩ってくださり、本当にありがとうございます。(なんだろう)アイドルの三種の神器と呼ばれている、マイクとお化粧品と衣装の3つをはじめ、すべて(スタッフの)みなさんのおかげで成り立っているなと思っています。特に、昔からお世話になっている馴染みのスタッフさんは、私たち1期生にとっては一番身近な大人でした。

グループには、まだまだ中学校を出たばかりの子もいます。私たちだって芸歴こそ長いけど、社会人経験はありません。間違えることも多いけど、一番最初に間違いに気づき叱って、もし誰も叱らなくなっても、一番最後まで注意してあげてください。見放さないでいてくれるっていうのは、私たちにとってすごく(大きな)原動力です。根気がいりますがすいません。関わっているスタッフのみなさん、裏で聞いてくれてるかな?一人でも欠けていたら、今私はここに私は立っていません。これからもグループのことを導いて欲しいなって思います。

それからちょっと恥ずかしいんですが、お父さん、お母さん。ちょっと照れくさいけど、卒業式ということなので、家族にも感謝の気持ちを伝えようと思います。帰る時間も不定期で、ダイエット中とかは特にシビアになる私に、いつも献立を考えて温かいものを用意してくれてありがとう。昔、集合時間が早くて起きられなかった時に、何回もモーニングコールを鳴らしてくれてありがとう。

福岡に来たばっかりの時に、お母さんが集合場所がわからなくて、一生懸命調べて連れて行ってくれたことがあるんですけど、あの場所は今でも思い出の駅です。きっとお母さんも迷子で泣きたかったはずなのに、気丈に振る舞ってくれましたね。もう一人で行けるようになりました。二人の娘でよかったです。

そして何より、ファンのみなさん。私はロリでもないし、身長も高いし、性格とかも結構最初はきつく見られがちで。アイドル適正なんてないなって自分でも思うんですが、見つけて、好きになって、応援してくれてありがとうございます。ファンのみんながいてくれたからこそ続けられました。

最近よく考えることがあって、アイドルファンって凄いなって思うんですよ。例えば、私は二次元だったり、誰か人が作ったものしか好きになったことがないから、イメージとの違いとか見た目の変化とか言動に落ち込むことがないんです。

だけどファンのみなさんは、(なんだろうな)それぞれのやり方ではあるんですけど、生身の人間である私を応援してくれてるんですよね。これって、相当凄いことだと思います。(なんか)みんなが私推しだった意味とか、森保まどかじゃなきゃいけなかった理由とかもしあったら、忘れないでいてくれたらうれしいなと思います。

(なんかまとまらないですけれど)はじまりは西武ドームでお披露目をして、武道館で初めてライブをして、あとはAKB48さんのドームツアーについて行ったり、紅白歌合戦にもHKT48名義で出場したり、Mステ(ミュージックステーション)はじめ数々の音楽番組に出演させていただいたり、夏フェスとかアイドルフェスとか楽しかったね。どんどん出ていったり、あとはお仕事で海外にもね、よく行きましたね。懐かしいです。

今考えると、輝かしいなって思う思い出がたくさんあります。最初の頃とかは、忙しすぎて目が回りそうで、覚えてないってよく言ってしまうんですけど、右肩上がりで上り調子になっていくな、っていう感覚は、(なんだろうな)そう言っても確かに自分の体に刻まれていたのかなと思います。

それから、紆余曲折というか、浮き沈みはあるんですけれども、最近のHKT48を見ていると、それに近い感覚をすごく私は思い出すんですね。たとえば、若手でみずほ選抜を作れるくらい将来有望なメンバーたちがたくさんいて、エース級のメンバーもゴロゴロいて、現状選抜ではない子たちも、自分の武器を見つけて広げていこうというふうに努力していて。それぞれが個人の仕事をどんどん獲得していく感じがとっても私は頼もしいです。このメンバーで、このスタッフさんで、この家族で、このファンのみなさんだったからこそ、10年続けられました。

私はよく「もったいない」と言われ続けていて、今でも言われるんですけど。うれしくもあり、悔しくもある言葉なんです。例えば、もしこうしていたらどうだったのかなって想像することはありますが、それは全然後悔なんかじゃありません。だって今の私は、アイドル・HKT48森保まどかに必死で夢中で、それ以外ありませんから。たくさんの巡り合わせと出会いに感謝したいなって思います。

今日はね、声は聞こえないけど、みんなの気持ちがね、フェイスシールドとマスク越しに(みなさんの気持ちが)いっぱい伝わってきました。私の一挙手一投足を見逃すまいと、熱心に目に焼き付けようとしてくれている感じがすごく伝わりました。

ここまで、人と深く関わりを持てるようになるとは、自分の人生で思いもしなかったです。恥ずかしいけど、目に見えないもの、絆だったり、愛だったり、そういうものって本当にあるんだなって、みんな信じさせてくれてありがとうございます。

(なんかまとまんなくなっちゃったんですけど)昨日の夜とかも、何て言おうかなあって考えていたんだけど、全然上手にまとめられなくて。でも今の気持ちを正直に、赤裸々に語ったつもりです。みんなに届いているといいなと思います。今日は完全燃焼できました。本当に、来てくださったみなさん、配信で見届けてくれたみなさん、ありがとうございました。

こんなにお話したのに、まだ話し足りないことがあるんじゃないかなって、心配になったりとかします。でももう大丈夫かな。ちょっとしんみりしちゃったんですけど、まだまだね。アンコールは続いていきますので、最後までみんなと一緒に盛り上がりたいなと私は思っているんですが、みんなはどうですか?

私のアイドル姿、アイドル生活の締めくくり、彩ってくれますか?ありがとうございます。最後は笑顔でメンバーみんなと楽しく盛り上がって行きましょう!

とステージ裏にいたメンバーを呼んで、「桜、みんなで食べた」を歌唱、登場したほとんどのメンバーが涙を流していた。

そのまま「最高かよ」を全員で歌い、曲の終わりで、「今日来てくれたみんなって最高かよ」と力強く、笑顔で思いを届けた。

「本当にここ最近は、この卒業コンサートのことをずっと考えていて、卒業に対する10年間というのももちろんなんですけど、もう卒コンロスになっちゃうんじゃないかと思うくらい、着替えのこととか、歌のこととか考えていました。でも無事になんとかやり終えることができてすごくほっとしています」

その森保の言葉を聞いていた、松岡菜摘は「卒業というのは悲しいことじゃないし、送りださなきゃいけないし、応援してるし、という気持ちはあるんですけど、やっぱり10年間の思い出があり過ぎて、寂しい気持ちでいっぱいになってしまいます。でも、まどちゃんに何言いたいかなって思って浮かんだ言葉は、(涙ぐみながら)本当に10年間、たくさんたくさんありがとう!」

森保は、松岡の頭を撫でながら「こちらこそありがとう、ずっと隣にいてくれてありがとう。ずっとシンメにいてくれてありがとう。最初は比べられて辛かった時期や、いろいろと悩むことも多かったけど、こうやっていつかは笑顔で分かち合えるというか、和解できるというか(和解じゃない!けんかしてるわけじゃないけど)、笑顔でそんな時もあったよねって言える時期がくると思うから、もし今悩んでいることがあるんだったら、少しでも気を楽にして欲しいなって思います」

松岡は「また焼肉に行こうね、ふたりで!」、それに対して森保も「行こう!」と答えていた。

そしてアンコールの最後に、「10年分の感謝を込めて、皆さんに向けて歌いたいと思います」と感謝の気持ちを込めて、最後の曲、「あなたがいてくれたから」をメンバー全員で歌唱した。

膝にサポーターを巻いて踊る場面も多く、最後に全力で向かい合っているんだと実感させられた。きっと痛みもあるはずなのに、キレのある振りもたくさん魅せてくれた森保。

HKT48劇場のChou会最終日、「制服の芽」の最終公演でも泣くことのなかった森保。そんな彼女も、松岡をはじめ、メンバーのほぼ全員が泣くなか、少し涙ぐんでいるようだった。

「今日は10年分の集大成を皆さんにお見せすることができて、この温かい仲間たちとパフォーマンスすることができて、本当にうれしい時間でした。観に来てくださった皆さん、このご時勢なのに、本当に勇気を出して来てくれてありがとうございます。そして配信で見守ってくださった皆さん、本当に心強かったです。ありがとうございました。うわー、なんか締めたくないなーって思うんですけど、締めさせていただきます。今日は本当にありがとうございました」という言葉を残して、卒業式は幕を閉じ、森保まどかはHKT48を卒業した。

■【~森保まどか 卒業式~】セットリスト
1.Lotus
2.恋の指先
3.Everyday、カチューシャ
4.キスは待つしかないのでしょうか?
5.しぇからしか!
6.フライングゲット
7.誕生日TANGO
8.Blue rose
9.ハートの独占権
10.遠距離ポスター
11.Choose me!
12.友達でいられるなら
13.キスの花びら
14.夜風の仕業
15.シンデレラなんていない
16.UFO募集中
17.君とどこかへ行きたい
18.幻想即興曲(Frédéric François Chopin)
19.だらしない愛し方
20.3−2
21.てもでもの涙
22.また あなたのことを考えてた
23.愛よ 動かないで
24.竹内先輩
25.BINGO
26.HA!
27.手をつなぎながら
28.初恋バタフライ
29.君のことが好きやけん
30.早送りカレンダー
31.メロンジュース
32.12秒
33.希望的リフレイン
EN1.この道
EN2.桜、みんなで食べた
EN3.最高かよ
EN4.あなたがいてくれたから

取材・文=野木原晃一

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