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食べ逃し厳禁!島根に来たら絶対に食べたい絶品&地元グルメ4選

  • 2021年3月31日
  • Walkerplus

日本海と中国山地に囲まれ、恵まれた自然・風土により、海の幸・山の幸が豊富な島根県。また日本酒発祥の地として「古事記」にも記述が残されている。今回は、地酒との相性がよいグルメや、予約限定や期間限定でしか食べられない一皿、さらには島根県特有の漁師飯や特産をふんだんに使ったデザートまで、島根県を訪れたら、ぜひ立ち寄ってほしいおすすめの4店を紹介しよう。

■旨いもんは漁師が知っている!“さばしゃぶ”発祥の地「漁師小屋 麦穂」
JR松江駅から徒歩7分。創業7年目になる「漁師小屋 麦穂(むぎほ)」は、どこか懐かしさが漂う居酒屋。店名の「麦穂」は、料理人であり店主の名前が由来。店への自信と気合が感じられる。名物は、島根半島の漁師が食べていた「漁師のさばしゃぶ」(1人前1408円)だ。
「さばしゃぶ」というのは温かい醤油ベースのダシにサバを“しゃぶしゃぶ”して食べる鍋料理。島根の漁師独特の食べ方だ。醤油、酒、甘味料として玉ネギのぶつ切り、そして新鮮な鯖、と素材はシンプル。甘めの醤油ダシが温まったら、刺身のようにきれいに盛られた皮付きのサバを15秒間ダシにくぐらせるだけ。
皮に火が通り、身がミディアムレアになったら、ネギをまいて口に投げ込むと…、サバそのもののおいしさがグッと押し寄せて来る。ネギの食感と甘い醤油も合う。もちろん、日本酒との相性は抜群だ。地酒と共に食したい。

サバの旨味は身と皮の間にあるそうだ。皮付きのため、生だと臭みを感じるが、ダシの中でしゃぶしゃぶすると身は柔らかく、刺身よりも旨味が増して感じられる。簡単に作れそうだが、どこでもこの味が食べられるわけではない。やはり、山陰ならではの鮮度のいいサバ、そして地元の醤油だからこそこの味になる。日本各地を巡った人でも“さばしゃぶ”は初めてだと言い、リピートする客も多いとか。
締めは、サバの旨味を十分に含んだ醤油ダシで食べる「玉子かけごはんセット」(385円)がおすすめ。卵とダシが絡んだ米が旨くないはずがない!
「店には季節季節、当たり前に旨いもんがある」と話す店主の言葉どおり、「麦穂」のメニューは豊富だ。春〜夏は岩牡蠣、初夏は脂ののったアジ、冬には松葉蟹やノドグロなど、年中おいしい“島根”を仕入れている。もう一品のおすすめは「さばの塩タタキ」(1078円)だそう。やはり「麦穂」に来たら、サバは外せない!

<住所:島根県松江市寺町188/電話:0852-67-2477/時間:月〜土曜18:00~23:00(LO22:15)、日曜・祝日18:00~22:00(LO21:30)/休み:不定休※Facebookページで要確認/席数:72席?/駐車場:なし※近隣にコインパーキングあり/交通アクセス:車=出雲縁結び空港より約30分、電車=JR松江駅より徒歩7分>

■県内最大のイチゴ産地から幸せのイチゴ盛り!「苺やkirito」
島根県の東、中海の南に位置する安来(やすぎ)市。国道9号線から少し外れた畑の真ん中に、イチゴのウォールアートがひと際目を引く白い建物が目に入る。島根県産イチゴ「章姫(あきひめ)」を栽培する農家が営むイチゴカフェ「苺やkirito(キリト)」だ。オーナーの池田さんは関西出身の笑顔が素敵な2児の母。縁あって安来に移住し、イチゴ農家を始めた。
自宅倉庫を改装した手作り感あふれる店内は、1階がキッチンとイチゴグッズ販売スペース、2階は広々としたカフェ空間となっていて、キッズスペースもある。窓から大山も見渡せる。
「章姫」は酸味が少なく、さわやかな後口と芳醇な甘味が人気のイチゴ。大きく長い円錐型が特徴で、表面は赤く鮮やか。果実は淡紅色で、粒も断面もかわいい。
「苺やkirito」のスイーツはその名のとおり苺尽くし。見た目は、写真に撮らずにはいられないほどのかわいさだ。
「イチゴタルト」(1カット880円)は、タルト生地に甘さ控えめのクリームと、こんもりと盛られたイチゴがたまらない。チョコレートムースで自分好みに甘さを変えながら楽しめる。
「あきひめのイチゴパフェ」(1540円)は、イチゴの甘さを引き立てるアイスや、イチゴをふんだんに使ったムースなど、すべてが手作り。酸味と甘味が絶妙で、グラノーラのザクザクとした食感も楽しく、最後のゼリーを食べ終わった瞬間、「おかわり!」と言いたくなる一品だ。甘いものが苦手な人にも好評だそう。
「イチゴのクラフティ」(660円)は、温かいイチゴを味わう焼きプリン。鉄板で提供されるので、焼き立てはふっくら。熱いうちに楽しもう。

訪問客の中には、数人でイチゴメニューを全種類注文し食べきる強者もいるそうだが、その気持ちがよくわかる。ぜひお腹をすかせてトライしてみたい品ばかり。店は予約優先制で、月末に翌月の予約が開始されるので、詳しくはInstagram(@ichigoya_kirito)をチェックしよう。※イチゴのメニューは時期によって変更あり

<住所:島根県安来市赤江町762/電話:080-1644-0102/時間:11:00〜16:00(LO)/休み:月~水曜(その他、ワークショップにて休みの場合あり)/席数:17席/駐車場:10台(無料)/交通アクセス:車=出雲縁結び空港より約40分、電車=JR荒島駅より徒歩20分/注意事項:予約優先制。前日19:00までにInstagramのDMへ要予約(空きがあれば待ち時間はあるが当日席も可能)>

■“ジビエ×オロチの爪”で旨味倍増のスパイス鍋がヤミツキ!「国民宿舎 清嵐荘」
出雲縁結び空港から車で約40分。島根県の県庁所在地である松江市と、出雲大社のある出雲市に隣接する雲南(うんなん)市は、伝統的な製鉄方法である「たたら製鉄」で栄えた町として知られているが、近ごろ話題になっているのが“唐辛子の一大産地”であるという一面。町を挙げて「うんなんスパイスプロジェクト」に取り組んでいて、市内ではさまざまなスパイスグルメが楽しめるのだ。
雲南市吉田町の山間にあり、日帰り温泉利用や宿泊もできる施設「国民宿舎 清嵐荘(せいらんそう)」内のレストラン「稲田姫」で味わえるのが、辛味調味料が決め手の「雲南ウマ辛猪鍋」。平日の夜限定宴の会プランとして出されていて、小鉢・刺身・酢の物・天ぷら・ご飯・デザート、さらにはお酒とソフトドリンクの2時間飲み放題付きで1人前4500円。
鍋は、赤白の味噌と昆布の効いたダシがベース。大人から子供まで食べれるように、辛くない状態で提供される。地元産の猪肉は新鮮で臭みもなく、しっかりとした歯応えで噛むほどに旨味を感じる。
辛味には、雲南市吉田町の特産品“オロチの爪”を使った「からみちょ」と市内産“鷹の爪”とニンニクを合わせた「赤唐辛子にんにく」を。“オロチの爪”は鷹の爪の3倍もある巨大唐辛子で、出雲神話「ヤマタノオロチ伝説」にちなんで名付けられたとか。どちらもピリッとくる辛さの中にマイルドな旨味があるのが特徴だ。
瓶ごと各テーブルに供されるので、好きなだけお椀の中に溶いて辛さを調節できる。味噌と辛味と猪肉の旨味が絡み合い、ご飯やお酒が進む、進む!宴会プランではあるが、前日までの電話予約で昼夜問わず対応可能。
清嵐荘に来たら、食事だけでなく温泉もぜひ堪能したい。アルカリ性の単純泉で、湯は柔らかく、たたら製鉄やオロチの伝説をイメージした露天風呂からは、鳥のさえずりや移りゆく季節をすぐそばで感じられるだろう。

<住所:島根県雲南市吉田町川手161-4/電話:0854-75-0031/時間:レストラン「稲田姫」ランチ11:00〜14:00(LO13:30)、ディナー18:00〜21:00(要予約)、日帰り温泉11:30〜20:00 (最終受付19:30)/休み:無休/料金:日帰り温泉 大人550円、小学生270円、4歳〜160円、4歳未満無料/駐車場:70台(無料)/交通アクセス:車=出雲縁結び空港より約40分、電車=JR木次駅より市民バスで約30分、湯村温泉下車>

■料理長が挑む島根の冬の味覚。一杯のカニが多彩に変身!「日本料理 松江 和らく」
島根県の冬といえば、やはり「カニ」だろう。JR松江駅から徒歩5分のところにある「日本料理 松江 和らく」には、“本物”の活松葉ガニを求めて県外からも多くの客が訪れる。
池に鯉が泳ぐ趣ある玄関を通り、店内に入ると、中央には大きな生簀を囲うようにカウンター席が。また個室も充実しているので、落ち着いた店内でじっくりと“活松葉ガニ”を堪能することができる。
ズワイガニのうち山陰地方で水揚げされるものを“松葉ガニ”と呼ぶが、身がぎっしり詰まっているのが魅力だ。「和らく」ではカニの大きさによって「徳」「宝」「極」といった3つのコースがあり、1杯の松葉ガニを9つの調理法で楽しめる。まず正規品のタグが付いた活きたままのカニを見せてから、調理スタート。
料理は一品ずつ運ばれてくる。カニ料理では定番の蟹味噌だが、「和らく」では上にメレンゲが添えてあり、そのまま食べてるとプチプチと泡が消えていき、その食感がなんともユニーク。混ぜると口当たりがまろやかになり、これも新感覚の味わいだ。
お椀ものは、土瓶から蟹身に出汁をかけるとパァッと花のように開く様が美しい。柑橘の酸味と蟹の出汁があっさりとしていて、1滴残らず飲み干したいおいしさ。
蟹味噌をふんだんに使った茶碗蒸しには卵黄が添えられ、合わせて食べると濃厚な味わいに。焼きガニはしっかり焼くと香ばしくて美味しい。蟹味噌も甲羅ごと焼き、その中に先ほどの蟹を混ぜ入れ口へ運ぶと、あまりのおいしさに満面の笑みがこぼれてしまう。

その他にも、蟹の天ぷら、炙りガニの柚子味噌田楽風、土鍋ごはんなど、バラエティ豊かな蟹料理に舌鼓を。料理長が毎年試行錯誤し、メニューは少しずつ変化しているそうだ。驚きや印象に残る料理、器も美しく目にも口にもおいしい「和らく」のコースは、食事の時間も思い出深いものにしてくれるだろう。活松葉ガニを獲れる期間は、ほぼ毎年11月6日〜3月20日までの期間限定。ぜひこの時季に、大切な人と訪れてみてはどうだろうか?

<住所:島根県松江市御手船場565/電話:0852-21-0029/時間:11:30~15:00(LO14:00)、17:30~22:00(LO21:00)※変動あり/休み:木曜※不定休あり・要HP確認、12月31日のディナーからオーダーストップ、年始(1月1日・2日)/座席:1Fカウンター席18名、1Fテーブル席34名、2〜3F個室または宴会場で2名〜最大60名/駐車場:店前5〜7台(無料)ほか/交通アクセス:車=出雲縁結び空港より約30分、電車=JR松江駅北口より徒歩3分>

取材・文・撮影=高橋裕美子、水島彩恵

※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
※緊急事態宣言発令に伴い、営業時間変更の場合があります。
※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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