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台風7号 16日午前にかけ「線状降水帯」発生も 日本海に抜けても引き続き警戒を

  • 2023年8月15日
  • tenki.jp

台風7号は、15日20時に日本海に抜けましたが、引き続き警戒が必要です。東海地方では、あす16日(水)午前にかけて、線状降水帯が発生する可能性があります。また、特別警報が発表中の鳥取県などこれまでの記録的な大雨により、地盤の緩んでいる所があります。少しの雨でも土砂災害の恐れがあります。厳重に警戒してください。

東海では「線状降水帯」発生のおそれ

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台風7号は、15日20時に日本海に抜けました。ただ、台風本体や台風に向かって流れ込む湿った空気の影響で、中国地方から東海の広い範囲で雨が降り、関東甲信や東北など局地的に発達した雨雲がかかっています。

台風はこのあとも日本海を北上しますが、動きが遅いため、同じような所で活発な雨雲がかかり続ける恐れがあります。22時45分現在、東海や近畿には南北に強い降水域が広がっています。あす16日(水)午前中にかけて東海地方では「線状降水帯」が発生する恐れがあります。「線状降水帯」が発生した場合は大雨のリスクが一気に高まる可能性もあります。

また、大雨特別警報が発表中の鳥取県など、近畿や中国地方では記録的な大雨となっている所もあります。地盤が緩んでいて、少しの雨でも土砂災害の危険があります。すでに夜遅い時間になり、これからの避難は困難ではあります。家の中でも高い階や崖などから離れた部屋に移動するなどして少しでも命が助かる行動をとってください。

線状降水帯とは

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線状降水帯とは、発達した雨雲が線状にどんどん発生して、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過・停滞することで作り出される、強い雨のエリアのことです。同じような場所で顕著な大雨が続くことから、甚大な災害が発生する恐れがあります。

線状降水帯が発生するしくみ(メカニズム)の代表的なものに「バックビルディング現象」があります。これは、風上で次々と発生した雨雲が、発達しながら風に乗って同じような場所に流れ込み、線状の強雨域が形成されるものです。
※発生メカニズムに未解明な点も多く、全ての線状降水帯が同じようなメカニズムになるとは限りません。

線状降水帯が発生する時間や場所を、正確に予測するのは難しいため、いつ線状降水帯が発生しても避難できるよう、普段からの準備や心構えが必要です。事前にハザードマップにて、氾濫の恐れがある河川や、土砂災害の恐れがある所を確認しておきましょう。避難場所や避難経路を決める時に役立ちます。

台風の大雨 土砂災害から避難するには

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今回の台風では、記録的な大雨になっていて、土砂災害の恐れが高まっています。土砂災害から避難するには、ポイントが2つあります。

1つめは、早めの避難を心掛けることです。特に、お年寄りや障害のある方など、避難に時間のかかる方がいらっしゃる場合は、大雨になってしまう前に、行動してください。また、夜中に大雨が予想される場合は、なるべく明るいうちに、避難所など安全な所へ避難することが重要です。

2つめは、より安全な所へ避難することです。これまで、土砂災害の多くは、木造家屋の1階で被害にあっています。すでに雨が強まっているなど、どうしても避難場所への移動が困難な場合は、近くの頑丈な建物の2階以上へ移るのも、選択肢の一つです。家の中に留まる場合も、斜面から離れた部屋や、2階以上の部屋へ移ってください。

万が一、土石流が発生した場合は、土砂の流れる方向に対して直角に、できるだけ高い所へ避難することが、命を守ることにつながります。

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