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台風6号 九州や四国で記録的な大雨 平年8月ひと月の約2倍も 台風が離れても警戒

  • 2023年8月10日
  • tenki.jp

台風6号が9日から10日朝にかけて九州の西の海上を進み、九州や四国で相次いで線状降水帯が発生。記録的な大雨となりました。台風は日本から遠ざかりつつありますが、10日午後も雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が断続的に降る所があるでしょう。

台風6号 九州や四国で記録的な大雨

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台風6号が9日から10日の朝にかけて、九州の西の海上を北上しました。

台風の接近前から台風周辺の湿った空気の影響で、九州や四国を中心に雨が強まり、9日から10日朝にかけては台風本体や台風周辺の活発な雨雲がかかり、九州や四国で相次いで線状降水帯が発生しました。

降り始めからの雨量(7月30日〜8月10日11時)は宮崎県美郷町南郷で1070.5ミリと、平年の8月ひと月の雨量の2倍近い大雨となっています。宮崎県日之影町で926.5ミリ、高知県いの町本川で865.0ミリ、高知県馬路村魚梁瀬で850.0ミリ、鹿児島県屋久島町小瀬田で833.5ミリを観測するなど、九州や四国を中心に記録的な大雨となりました。

また、暴風も吹き、鹿児島県枕崎市で41.8m/sの最大瞬間風速を観測しました。

台風が遠ざかっても非常に激しい雨の恐れ 引き続き土砂災害に厳重警戒

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台風は日本から遠ざかりつつありますが、台風周辺の発達した雨雲や湿った空気が西日本を中心に流れ込んでいるため、西日本では10日の午後も雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が断続的に降る所があるでしょう。

11日12時までの24時間に予想される雨量は多い所で
四国地方:180ミリ
九州北部地方(山口県):150ミリ

九州や四国を中心に総雨量が平年の8月の月降水量を上回る大雨となっており、地盤の緩んでいる所や増水している河川があります。危険な斜面や増水した河川には近づかないでください。土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒してください。

また、四国地方では、10日昼過ぎにかけて非常に強い風が吹く所があるでしょう。10日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、四国地方で25メートル(35メートル)です。暴風にも警戒が必要です。

土砂災害の前触れは

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土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。

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