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今週の天気 台風5号が沖縄に接近の恐れ 本州は連日40℃に迫る災害級の暑さに警戒

  • 2023年7月23日
  • tenki.jp

今週の天気ポイントは2つ。「台風5号が沖縄に接近」と「再び40℃に迫る災害級の暑さ」です。台風5号は26日(水)〜27日(木)頃、石垣島など先島諸島に接近の恐れ。台風が太平洋高気圧を強め、広範囲で再び災害級の危険な暑さに警戒が必要です。

天気ポイント① 台風5号「非常に強い」勢力で沖縄に接近の恐れ

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今週の天気ポイント、1つ目は、「台風5号 沖縄に接近する恐れ」です。

23日(日)15時、台風5号(トクスリ)は、フィリピンの東を1時間に10キロと、自転車並みの速さで西北西へ進んでいます。中心気圧は985hPa、中心付近の最大風速は30m/s、最大瞬間風速は40m/s、暴風域を伴っています。

このあとも、台風5号は海面水温が30℃前後と非常に高いエリアを北上するため、暖かい海面からエネルギーを補給し急速に発達する見込みです。

あす24日(月)には「強い」勢力となり、25日(火)には上から2番目のランクの「非常に強い」勢力となる予想です。台風の勢力は中心付近の最大風速で決まりますが、中心気圧が低いほど最大風速は強くなります。25日(火)には、中心気圧は925hPaまで下がる予想です。7月に台風の中心気圧が950hPaを下回ると、2018年(8号)以来5年ぶりということになります。

太平洋高気圧が強まるため、当初の予想より進路は西よりになってきましたが、26日(水)頃〜27日(木)頃にかけて、「非常に強い」勢力で、与那国島や西表島、石垣島など先島諸島に接近する恐れがあるため警戒が必要です。

26日〜27日頃 先島諸島を中心 警報級の大雨・高潮の恐れ

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台風5号の北上に伴い、沖縄地方ではあす24日(月)頃から次第に波が高くなり、25日(火)頃からウネリを伴いしけとなるでしょう。台風の進路によっては、25日(火)から大しけとなる恐れがあります。夏休みに入り、海のレジャーが多くなりますが、無理のないよう注意しましょう。

26日(水)〜27日(木)頃にかけては、石垣島など先島諸島を中心に暴風が吹き、警報級の大雨となる恐れがあります。猛烈なしけや警報級の高潮となる恐れもあり、海岸付近には近づかないようにしてください。台風の進路によっては、奄美地方も26日(水)〜27日(木)頃は大しけとなる可能性があります。

台風の進路や進む速度によって、影響や荒天期間が変わる可能性があります。最新の台風情報をご確認ください。

天気ポイント②「再び 40℃に迫る災害級の危険な暑さ」に警戒

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今週の天気ポイント、2つ目は、「再び 40℃に迫る災害級の暑さ」に警戒が必要です。

台風が発達しながら北上すると、周辺にある太平洋高気圧も強まるからです。
その理由は、台風は強い上昇気流でできています。一方、高気圧は下降気流でできています。台風の中心付近の上昇気流が、もう上昇できない所まで上がると、周辺に下降気流となって降りてきます。周辺には太平洋高気圧があるため、空気が下降してくると、「下降気流を強める=高気圧を強める」ためです。台風が発達すればするほど、高気圧を強めることになります。

高気圧が強まると、下降気流によって閉じ込められた熱が蓄積していくため気温がグッと上がります。また、フェーン現象やヒートアイランド現象なども加わると、先日7月16日(日)〜18日(火)のように、最高気温35℃以上の猛暑日が続出、40℃に迫る危険な暑さになる所も出てきます。太平洋高気圧のさらに上空に張り出すチベット高気圧も、下降気流を強める役割をしますが、先日17日(日)〜18日(火)は、「太平洋高気圧+チベット高気圧」の布団2枚重ねのような効果で、災害級の猛暑となりました。

今週は東北から九州を中心に、猛烈な暑さが予想されています。東京都心や名古屋市、大阪市などで連日のように最高気温35℃以上の猛暑日となり、うだるような暑さが長く続くでしょう。熊谷市や京都市など関東から近畿の内陸部を中心に、最高気温が40℃に迫る体温超えの暑さとなる所もありそうです。

先日、7月16日〜18日にかけては、3日連続で全国トップが39℃台となり、900地点あまりのアメダスの内、約70%が真夏日、150地点以上で猛暑日となり、熱中症の救急搬送者数が急増しました。

今週は、7月16日〜18日よりも、長い期間、災害級の危険な暑さが続くため、熱中症に厳重な警戒が必要です。

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