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北陸 熱中症に警戒 山沿い中心の激しい雨や雷雨 川の急な増水や海上の高潮も注意

  • 2023年7月23日
  • tenki.jp

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きょうは二十四節気の大暑 しばらくは暦通りの厳しい暑さが続きそうです。また、天気の急変など状況の急激な悪化に注意しながら、夏を過ごしましょう。

気象庁の気温観測値が30℃の場合 実際にはそれ以上に気温が高いケースも

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北陸地方には高温に関する気象情報が発表されています。この先、最高気温が35℃以上の猛暑日となる所があり、熱中症などの健康管理、農作物および家畜の管理には十分注意してください。

気象庁の全国の観測地点では、図のような温度計で地上1.5mの位置で気温を測定しています。これは、日射の影響を防ぎ通風により風通しを良くする仕組みとなっており、言わば「風通しの良い日陰」で計測される場合の気温とも考えることが出来ます。

このため、気象庁の観測値が30℃であっても、アスファルト路面の歩道上を歩く人の周囲では、更に高い気温となっていることが起こり得ます。また、小さなお子様やペット等の顔の位置や目線で考えると、気温より温度が高い路面に近い上に、地表面から反射した日射も受けやすく、大人以上に気温の高い過酷な環境下におかれているとも考えられます。

熱中症警戒アラートが発表されなくても 熱中症リスクが極めて高い場合も

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熱中症警戒アラートは、予測に基づいて「暑さ指数(WBGT)」が計算され、熱中症の危険性が極めて高くなると予測された際に、対象日の前日17時と当日5時に発表されます。

暑さ指数の計算式は、気温以外に、「湿度」や「輻射熱(ふくしゃねつ)」も考慮した影響が計算され、湿度のウェイトが最も高くなっています。

個々の地点の暑さ指数は、環境によって大きく異なります。各個人が暑さから身体に受けるダメージもその日の体調によって大きく左右されます。現実にはアラートの発表が無くても熱中症の救急搬送はあり、特に、体温調節が上手にできない小さなお子様や高齢者に対しては、周囲の大人が積極的に、声掛けをするようにして下さい。お一人で屋外作業をなさる方は、「こまめに水分と塩分を摂る」「喉の渇きを感じなくても定期的に休憩をとり水分や塩分補給をする」ことを実践して下さい。

涼を求めて雲上の世界へ この時期の最高気温は高くても20℃前後

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白山や立山は、北陸地方で気象庁の初冠雪の観測対象となっている3000m級の山岳です。富士山と並び、ともに「日本三霊山」にも含まれる名峰でもあります。山岳観光の拠点となる白山室堂や立山室堂の標高はともに約2450m。この時期の平野部の猛暑とは裏腹に、雲上の世界は別天地となります。絶景をはじめ、この時期ならではの高山植物や温泉を堪能しながら、涼をとることもできそうです。国内旅行の際の選択肢として検討してみては如何でしょうか。

但し、この時期でも、最低気温は10℃以下まで下がることがあります。山の天気は変わりやすく悪天候の場合は大変な危険を伴います。事前の情報確認と準備を万全にして、早出早着を心掛けるようにして下さい。

標高の高い所は地上より更に強い紫外線が降り注いでいる

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標高の高い山は空気が薄く、標高が1000mごとに10%程度平地より多くの紫外線が降り注いでいます。白山室堂や立山室堂の標高はともに約2450mですから、平地より約25%も多く紫外線が降り注いでいることになります。このため、標高の高い山では特に万全な日焼け対策をして下さい。

晴れマークが並んでも山沿いは連日雷雨の可能性 川の急な増水にも注意

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屋外で過ごすことが多くなるこの時期、週間予報では晴れマークが並んでいますが、気温の上がる午後は、山沿いを中心に天気の急変に注意が必要です。また、上流部で降った大雨の影響で、下流部が急激に増水することも考えられます。渓流釣りやバーベキュー等、川遊びをする際は、周辺に加え上流部の雨雲レーダーなども確認するようにして、状況の急激な悪化に対応するようにしましょう。

海のレジャー 高潮や離岸流 ミニボートの転覆にも注意

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これから秋にかけては1年の中でもっとも潮位が高い時期となります。海水温が高い時期にあたり、海水が膨張して潮位が高くなりやすいためです。また、満月または新月の前後数日間(大潮の時期)は、満潮時に特に潮位が高くなります。

海岸へ打ち寄せた波は、沖へ戻ろうとします。この時、岸から沖の方へ向かって流れる速い流れのことを離岸流(リップカレント)と呼びます。離岸流に巻き込まれないためには、「必ず現地監視員やライフセーバーがいる海水浴場を選び、遊泳禁止区域では決して泳がない」「波が高い時は、海に近づかない」を守るようにしましょう。

ミニボートは、小さく軽量で扱いやすい反面、不安定で揺れやく体勢が不安定になりやすい欠点があります。乗船者や積載物の配置には注意し、船上では立ち上がらずに低い姿勢を保つようにしましょう。強風時は勿論、晴天時でもうねりによる高波の影響で転覆のリスクが高まることがあります。利用する際は、事前の天候チェックや現地の情報を十分に把握し、ライフジャケットの全員着用や携帯電話(防水パックに入れる)を必ず持つようにしましょう。

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