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奄美で記録的大雨 夜間の土砂災害に厳重警戒 あす22日にかけて西〜東日本で雷雨も

  • 2023年6月21日
  • tenki.jp

奄美地方には、きのうまで2日間連続で「線状降水帯」が発生。猛烈な雨が降り、6月として記録的大雨となった所も。あす22日明け方にかけて土砂災害に厳重な警戒が必要です。このあとも山の急斜面や崖の付近には近づかず、夜間は安全な場所で過ごしてください。

奄美大島 6月として記録的大雨や猛烈な雨を観測した所も

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きょう21日、九州南部付近に梅雨前線が停滞し、暖かく湿った空気が流れ込んでいます。

奄美地方では、ここ数日雨が続いていて、きのうまで2日間連続で「線状降水帯」が発生しました。
昨夜、鹿児島県の雨量計では、午後6時20分までの1時間に奄美大島の大島郡大和村大金久(おおがねく)で106ミリ、大島郡大和村今里(いまざと)では97ミリのいずれも「猛烈な雨」を観測しました。

きょう21日朝にかけても局地的に大雨となり、午前7時48分までの1時間に奄美大島の古仁屋では55.5ミリの非常に激しい雨を観測。
また、午後2時までの24時間降水量は405.0ミリに達し、6月として1位の値を更新しました。
たった1日で、6月1か月分の降水量の平年値を上回る、記録的な大雨となりました。
※奄美大島の古仁屋の6月1か月の降水量の平年値は395.9ミリ。

土砂災害の危険度高い状態が続く 夜間は安全な場所で

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日中はいったん雨が弱まりましたが、まだ同じような場所で雨が降ったりやんだりを繰り返しています。
午後4時現在、鹿児島県奄美地方には「土砂災害警戒情報」が発表中です。
これまでの大雨で、奄美大島では南部を中心に土砂災害の危険度が高まっていて、危険度の分布図では、赤色で示す「警戒」のエリアが広がっています。

これまでの大雨で地中には水分がたっぷりと含まれ、地盤がかなり緩んで、いつ土砂災害が発生してもおかしくない状況となっています。
雨がやんでいる時間も、急な山の斜面や崖の付近には、近づかないようにしてください。

あす22日明け方まで土砂災害に厳重な警戒を

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記録的な大雨が降った奄美地方では、災害が発生しやすい状況の中、22日明け方にかけて局地的に雷を伴った激しい雨が降る見込みです。

<雨の予想>
21日に予想される1時間降水量(多い所)
北部・南部・十島村 40ミリ

22日に予想される1時間降水量(多い所)
北部・南部 30ミリ
十島村 20ミリ

21日18時から22日18時までに予想される24時間降水量(多い所)
北部・南部 120ミリ
十島村 100ミリ

できるだけ夜間も安全な場所で過ごし、土砂災害に厳重に警戒してください。
土砂災害や浸水害、洪水害の危険度に関しては「気象庁ホームページ」のキキクル(危険度分布)で最新の情報を確認し、危険度が高まっている場合は、身を守る行動をとってください。

あす22日にかけて強雨エリア東へ 東海や関東も本降りに

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今夜には九州南部に停滞する前線上に低気圧が発生するでしょう。
前線上の低気圧が、あす22日にかけて本州の太平洋側を東北東へ進む見込みです。

前線や低気圧に向かって、暖かく湿った空気が流れ込み、太平洋沿岸に近い地域ほど、強い雨や雷雨となる恐れがあります。
九州や四国はあす22日明け方まで激しい雨や雷雨にご注意ください。
近畿や東海もあす日中は雨がザっと強まったり、沿岸部ほど傘が差しにくくなるような強い風も吹く見込みです。

関東甲信は昼前後から雨で、午後は次第に本降りの雨になるでしょう。
本州でも梅雨が本格化し、大雨が降りやすいシーズンに入ります。雨が予想される日には降り方に気をつけて、行動してください。

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