クレバーパイプを使用した「自然薯」の育て方をご紹介!手軽に立派な自然薯をつくれるパイプ埋設栽培は、家庭菜園初心者さんにもおすすめの栽培方法です。栄養満点でとろろご飯や天ぷらなど様々な料理で楽しめる自然薯づくりにぜひ挑戦してみてください!
パイプを掘り出して収穫する とても手軽な自然薯づくり
昨年、自然薯の植えつけ作業をしました。写真はその成果です。長さ1m20~50cmサイズのいいイモが採れました。
パイプを埋めたのは、菜園区画の西側の端。ここなら区画内の野菜が日陰に入りません。ここを定位置にして毎年、自然薯をつくろうと思います。
クレバーパイプを利用した自然薯づくりは3回目になります。いずれも確実に収穫でき、収穫作業がラクなのでうれしい限りです。
自然薯の植えつけ適期は3月下旬~5月中旬で収穫は冬。パイプ埋設栽培なら、初心者でもおいしい自然薯を手軽につくれます。今年の夏の菜園計画に自然薯づくりをおすすめします。
\収穫は冬!/
\収穫はラクラク、パイプの中に立派な自然薯!/
\斜めに埋めたパイプの中で自然薯が育つ/
育て方
1. クレバーパイプを溝に埋める
◆ポイント
肥料っ気のない土をパイプに詰める
01 クレバーパイプを埋めるための溝を掘る。溝のサイズは、幅25cm、深さ30~40cm。
02 クレバーパイプの中に肥料分のない土(山土、真砂土、赤土など)を詰める。きれいで品質のいいイモを育てるには、有機物が混じった土ではなく、清浄な土を使うのがポイント。
03 クレバーパイプを10~15度の角度をつけ、30cm間隔で重ねて並べたら、土を戻して埋める。パイプの受け皿が同じ高さに並ぶように埋めるのがポイント。
04 受け皿の真ん中に案内棒を立てて固定する。
2. 案内棒を目印にして種イモを植える
05 案内棒の黒い印が埋まるまで土を寄せ、大きな畝をつくる。
06 植え溝を掘り、種イモの発芽点(細い方)を案内棒の赤い印に合わせて置いて土で埋め戻す。これで、自然薯の根は受け皿へと伸びて行き、迷わずにパイプの中に入って行く。
07 専用コート肥料を畝の頂上部から10cm以上離れた場所にまき、土に軽く混ぜておく。
08 支柱を立てて園芸ネットを張る。これで自然薯の植えつけ作業は完了。
3. ネット支柱にツルを誘引
植えつけ後の作業は畝の除草くらい。草丈が1mくらいになったら付属の白黒マルチを畝に張る。
マルチを半分にカットし、白い面を上にして畝の両側から突き合わせてカバーする。
白い面を上にするので、真夏に畝の地温が上昇するのが抑えられる。
写真は夏の様子。順調に生長を続け、ツルが支柱にこんもりと茂った。
冬になって地上部を片付け、パイプを掘り出し、中から自然薯をスルスルと取り出す。
前ページの写真のとおり立派な自然薯を収穫。とろろご飯にし、おいしくいただき「今年もつくりたい」と編集部一同。
\枯れたら収穫/
【おすすめ!】はじめてでも手軽に栽培スタート!自然薯栽培セット
自然薯づくりに必要な資材、種イモ、栽培説明書がそろった初心者にもおすすめの栽培セット。
①クレバーパイプ10本、②自然薯専用コート肥料500g、③自然薯の種イモ10本、④案内棒10本、⑤白黒マルチ。
■政田自然農園
TEL:0820-22-2222
家庭菜園にまつわる情報をもっと知りたい方におすすめ!
「野菜だより2022年5月号」では、今回紹介した情報以外にも、たくさんの家庭菜園にまつわる情報を、わかりやすく丁寧に紹介しております。