ペーパーフラワーの作品をつくる際に必要な、基礎技術について解説します。ペーパーフラワーは、型紙を使って花びらや葉などのパーツを作り、それらを組み立てて1本の花にします。そのパーツを作るときには色んなコツがあるので、ここでぜひ覚えましょう!
「図」の通りに紙に切り込みを入れるやり方
図の通りに紙に切り込みを入れます。※シワが縦になる方向が紙の縦です
<図の例>
①ハサミの刃先を使って、左図の通りに切り込みを入れていきます。
②紙が長い場合は、折りたたんで切ると効率が良いです。慣れてきたら試してみましょう。
ティッシュペーパーの土台を作るやりかた
一部の作品では、ティッシュペーパーを使って花の中心や実の土台を作ります。大きさや形は作品によって異なります。
①ティッシュペーパーにボンドをつけて、半分に折ります。
②ティッシュペーパーにボンドをつけながら、図のように、半分、さらに半分と折って帯状にします。
③帯状に折ったところ。
④ティッシュペーパーをねじって細くします。
⑤ティッシュペーパーにボンドをつけて、ワイヤーに巻きつけます(ワイヤーの種類は作品によって異なります)。指定の大きさになるまでティッシュペーパーを巻き、余分は切ります。
⑥巻き終わりはボンドをつけて、指で全体の形を整えます。
花びらをカップ状にするやり方
ハサミの背を使って、花びらに筋を入れます。
<型紙の例>
①型紙通りに、花びらの紙を切ります。
②ハサミの刃先を閉じたまま、ハサミの背で線を描くように花びらの表に筋をつけます。
③花びらの筋をつけたところ。
花びらに筋をつけるやり方
①親指を手前、人差し指を後ろに置くように、花びらを持ちます(上から見たところ)。
②親指は押し、人差し指と中指はそっと手前に伸ばすイメージでカップ状にします。
③力の加減によって、カップの深さが変わります。
花びらや葉をしごいて形を整えるやり方
①写真のように、親指をハサミの刃に添えて、ハサミを持ちます。
②花びらにハサミを当ててしごき、フチをカールさせます。
③花びらをカールさせたところ。
花びらのフチにニュアンスを出すやり方
カップ状にした花びらのフチにニュアンスを出すようにくせをつけると、よりリアルな花びらになります。
①カップ状にした花びら。
②花びらを波打たせるように、花びらのフチを指でそっと前後に伸ばします。
③花びらに自然な動きが出ます。
茎用テープの作り方と巻き方
クレープペーパーで茎用テープを作り、茎のワイヤーに茎用テープを巻いて仕上げます。
①茎用テープの紙を用意します。
②紙が破れないように横に引っ張り、しっかりと伸ばします。
③茎用テープのできあがり。これを3枚作ります。茎用テープの裏にボンドをつけます。
④茎のワイヤーに、茎用テープをきつめに巻いていきます。途中でテープが足りなくなったら、先に巻いたテープに2mmほど重ね、続けて巻きます。使用するテープの本数は、茎のワイヤーの太さや長さによって増減してください。
⑤ワイヤーの末端まできたら、テープを少し残してハサミでカットします。ボンドをテープにつけて、ワイヤーをくるむように留めます。
⑥できあがり!