最高賞を受賞した「クママッシグラ」を手に持つ望月さん=南砺市山見【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】
国内最大級のビールの品評会「ジャパン・グレートビア・アワーズ2024」で、南砺市山見(井波)のクラフトビール醸造所「NAT.BREW(ナット・ブリュー)」の「クママッシグラ」が、エマージング・インディア・ペールエールスタイルのケグ部門で最高賞の金賞を受賞した。
ナット・ブリューは2023年2月に創業。地元産のクロモジや干し柿などを原料に地域色豊かなビールを生産している。
「クママッシグラ」は同市福光地域の生産者から仕入れた傷物などで売り物にならない干し柿を使用。苦味は抑えめで、柿由来の甘みとフルーティーな香りが楽しめる。
開業からわずか1年あまりでの快挙について製造責任者で醸造家の望月俊祐さん(31)は「干し柿を使うビールは全国的にも珍しく、これまで懐疑的な意見が多かった。結果で示すことができてうれしい」と喜び、「ビールをきっかけに南砺のことをもっと知ってもらいたい」と話す。
ビールは同醸造所や道の駅いなみ、県内酒店などで販売している。価格は1本770円(330ミリリットル)。
コンクールは日本地ビール協会が主催。全国から771本の出品があり、2月24、25の両日に横浜市で審査会が行われた。
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