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減農薬栽培米「加賀のティール」 かが有機農法研究会、台湾富裕層に売り込み

  • 2024年1月9日
  • 北陸新幹線で行こう! 北陸・信越観光ナビ

台湾で自主ブランド米「加賀のティール」を売り込む田中さん(左)と村田さん=加賀市柴山町【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】
 加賀市の農家8人でつくる「かが有機農法研究会」は11〜15日、県が台湾の高級百貨店で開催する「石川フェア」に参加し、減農薬栽培の自主ブランド米「加賀のティール」の販促活動を展開する。研究会が復活させた農林21号とコシヒカリ、ミルキークイーンの真空パックを持ち込み、だんごやのり巻き、韓国風のり巻き「キンパ」の試食品も用意して富裕層に売り込み、台湾輸出の販路開拓を目指す。

 石川フェアは11〜24日、台北市で高級百貨店を運営する微風グループの3店舗で開催され、県内の農林水産物や工芸品の販売、和菓子作りの実演などを繰り広げる。かが有機農法研究会から会長の田中友晴さん(49)=柴山町、副会長で販売部の村田泉さん(52)=同、会員の西山匡亮さん(35)=直下町=の3人が現地を訪れ、復興本店と南山店の2店舗の催事場で販売促進会を催す。

 会場には、3品種の1キロ入り真空パックをそれぞれ32個ずつ計96キロ用意し、「あぢの郷米 加賀のティール」ののぼりを並べ、富裕層が多いという来店客に売り込む。それぞれの品種の特長をアピールするため、試食品も並べる。

 試食品は、加賀のティールのミルキークイーンをランチの玄米ご飯で使う加賀市深田町の予約制週末カフェ「木楽屋」の協力を受け、ミルキークイーンの玄米を使っただんご、オリジナルキンパ、農林21号ののり巻きを準備した。白飯とともに自主ブランド米の魅力を伝える。

 村田さんは「月100キロの輸出を目指し、今回の販促活動を足掛かりに台湾で新たな販路を開拓したい」と話した。

 ★かが有機農法研究会 2015年に発足し、柴山潟周辺の干拓地水田を餌場とする環境省の絶滅危惧Ⅱ類指定のトモエガモや国天然記念物のヒシクイ、マガンなどの野鳥保護のため、減農薬の環境保全型農業に取り組む。潟周辺では万葉集の時代から「あぢ」の名で親しまれる小さなカモが落ち穂をついばんで冬を越すことから、英語であぢを意味し、青緑色を示す「ティール」を自主ブランド米の名に取り入れた。
【北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ】

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