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精度が上がったポラールのスポーツウォッチ。ヘルスケアでも頼れる相棒に

  • 2024年3月23日
  • Gizmodo Japan

精度が上がったポラールのスポーツウォッチ。ヘルスケアでも頼れる相棒に
Photo: 山田ちとら

アウトドアスポーツウォッチの真骨頂。

フィンランドの心拍トレーニングスペシャリストPolar(ポラール)から、最新作「Polar Grit X2 Pro」と「Polar Grit X2 Pro Titan」が発表されました。

タフネスの極み

Polar Grit X2 Proナイトブラックモデル。お値段は12万1000円
Photo: 山田ちとら

前作と同様、ディスプレイには傷や衝撃に強いサファイアガラス、そしてベゼルにはステンレススチール(Titanモデルには航空宇宙用チタン)を使い、いずれもミリタリーレベルの耐久性を実現しています。

使用温度条件は-20 °C〜50 °C、防水性能はWR100(水深約100mでの水中使用に耐えうる防水性)なので、人間が生存可能なところなら地球上のどこへだって持っていけそう。

合計距離226kmに及ぶアイアンマントライアスロンですとか、5日間ろくに寝ないで走り続けるウルトラトレイルマラソンですとか、とにかく尋常じゃないレベルのアウトドアスポーツに挑むアスリートには必要不可欠なスペックとなっています(以下に詳しく)。

ポラール初の10万円を越える製品となっていますけど、Grit X2 Proならではの、他に替えがたい価値があるからこそなんだなと納得できます。

充実したヘルスモニタリング機能

Polar Grit X2 Pro Titanモデル。お値段は14万800円
Photo: 山田ちとら

もちろんPolar Grit X2 Proには、ガチアスリートじゃない人にも役立つヘルスモニタリング機能が満載。

今回お邪魔した発表会では、ポラールのスポーツウォッチを使い始めてからお酒を控えるようになった方、また睡眠の質が改善した方のお話も伺いました。

おすすめポイント①:精度の高い心拍計

Photo: 山田ちとら

Polar Grit X2 Proの仕様について、ポラール・エレクトロ・ジャパン代表の榊原伸司氏が 「一番でかいところ」と強調されていたのがやはり心拍センサー。ポラールってもともと心拍計のパイオニアですからね。

新しい心拍センサー「Polar Elixir」は、これまで使われてきた「Precision Prime第4世代」と比較して心拍計測精度が10%〜25%向上しているそう。さらにバッテリーの消費効率を改善したことにより、ウルトラレースなどの過酷な状況においても、長期に渡って精度の高い心拍データを取り続けられるそうです。

Photo: 山田ちとら

それと注目していただきたいのが背面の設計。右が新しいGrit X2 Proなんですが、センサー部分がフラットな形状をしているのがお分かりいただけるでしょうか?

これ、内部に極薄の鉄板を3枚入れることにより、光学心拍計のLEDライトがお互い干渉しないように設計されているそうです。

心拍計の精度が上がったと同時に、ガチアスリート向けのメリットとしては、ウォッチをつけっぱなしにしていても腕にセンサーの跡がつきにくい! 前作のGrit X Pro(写真左)は背面に凹凸があり、ずっとつけているとどうしても手首に陥没したような跡ができてしまっていたんですよね。

おすすめポイント②:オフラインマップとルートガイダンス機能

Image: Polar Electro Japan

それと前作のGrit X Proのユーザーからは、「地図機能がないと使いにくい」という率直な意見もあったそうで、そこが大幅にアップデートされているのもGrit X2 Proの魅力です。

必要な地図をPCからウォッチへダウンロードしておけば、いつでもオフラインで現在地や地図を確認できるので、運動中にわざわざスマホを取り出さなくてもOK。これ、めちゃ便利ですね。地図上にはこれまで辿ってきたルートが表示されますし、これから行きたい進路を案内してくれるルートナビゲーション機能もついているそうです。

サードパーティアプリのkomootによるターンバイターン方式のガイダンスも引き続き使えます。さらにStrava Routeについても連携可能になるとのこと!

ガチアスリート向けのメリットとしては、計画したルートが青線で表示されるのに対し、実際に辿ってきたルートが赤線で表示される「ブレッドクラムトレイル」機能も新たに搭載されています。これがあれば、ピストンで下山することも容易に。

おすすめポイント③:輝度が高いAMOLEDタッチディスプレイ

Photo: 山田ちとら

言わずもがな、有機ELディスプレイはやっぱりキレイ。

Photo: 山田ちとら

前作(右)のMIPディスプレイと比較してみると、一目瞭然ですね。明るく、見やすく、またディスプレイ自体も15%大きくなっているとのこと。フラッシュライト機能も搭載されています。

おすすめポイント④:バッテリー寿命が長い

常時心拍測定とデュアルバンドGPS使用時には最大43時間 、 パワーセーブモード中(シングルバンドGPS使用時)には最大140時間駆動し続けるそう。最大10日間チャージしないでも使えるスポーツウォッチって、ちょっとほかにはないかも。

おすすめポイント⑤:血中酸素濃度を計れる

Image: Polar Electro Japan

パルスオキシメーターとほぼ変わらない精度で血中酸素濃度(SpO2レベル)を計れるそうです。この機能自体はポラールが2023年10月に発表したマルチスポーツウォッチ「Polar Vantage V3」にも搭載されているんですが、Grit X2 Proにおいては計測時間が10秒短縮されているのが地味にうれしい(計測にはおよそ35秒かかります)。

ガチなアスリートさんが、低酸素トレーニングや高地トレーニングなどで自身のコンディションを把握するのに使えますね。

ガチアスリートさん直伝!Grit X2 Proの活用法

Photo: 山田ちとら

ガチなアスリートといえば、トレイルランナーのガチオさんと、登山家のSUZUさん!

発表会では、実際にGrit X2 Proを使用しているおふたりが、気に入っている機能やおすすめしたい機能について話してくださいました。

Photo: 山田ちとら

ガチオさんは、新機能の「昇降速度&平均登坂速度(VAM)」の活用法について説明してくれました。

昇降速度とは、トレイルランニング中など起伏のある地形を移動しているときに、上昇/下降の速度を計測できる機能。リアルタイムでの速度を〈水平・垂直〉の移動から3Dスピードで測定するため、より実際の移動距離に近い移動速度を算出してくれるそうです。加えて、平均登坂速度(VAM)は、直近30秒の平均上昇速度を計測できる機能だとのこと。

ガチオさんにとってのVAMは「戦闘力」なのだそう。瞬間的なエンジンのふかし具合がリアルタイムでわかるので、特に30kmを超えるトレイルランニングにおいては

自分の体力ゲージを考えながら、ガソリンを使い切らないようにしなければいけないので、要はどれだけセーブして自分が坂道を登っているのかっていうのをリアルタイムに確認するときにとても有効でした

と説明してくれました。

さらに、標高プロファイルを見れば計画したルートの進捗状況を確認できるので、山を登る前に補給食を摂るようタイミングを計算するために使っているそうです。

Photo: 山田ちとら

SUZUさんはポラール独自の「Nightly Recharge」が気に入っていて、「毎朝チェックするのが楽しみ!」と話してくださいました。

日々の睡眠データをスコアとして可視化してくれる機能なんですが、使っていくうちにどのような行動を取るか(または取らないか)によってスコアが変わってくるかがわかるようになるので、ゲーム感覚でスコア改善に努めているとのこと。

これにはガチオさんも激しく同意。なんとガチオさん、「Nightly Recharge」の数値が気になりすぎて、お酒を控えるようになったんですって(飲酒は睡眠スコアを著しく低下させます)。

自分の体の状態が数値化されることで、より健康に意識を向けるようになり、より健康的な生活習慣が身に付くんですね。

Image: Polar Electro Japan

Polar Grit X2 Proのお値段は12万1000円、H10N心拍センサーとセットになって12万9800円です。

機能的には同スペックで、航空宇宙用チタン製のフレームを採用しているPolar Grit X2 Pro Titanのお値段は14万800円。個人的にはGrit X2 Pro Titanの端正なルックス、そしてレザーベルトの着け心地に惚れました。

いずれも3月21日よりポラールのオンラインストアで予約受付が開始しています。販売はオンラインストアを含む全国のポラール製品正規取扱店で、4月4日から。サイズや重量など、詳しいスペックについてはこちらをどうぞ。

運動始めたい人、続けたい人のつよ〜い味方。ポラールの新ランニングウォッチ「Polar Pacer」シリーズ登場(1000ページ目) 運動を習慣化したい人にとって心強い味方となってくれそうなのが、Polar(ポラール)のランニングに特化した新しいスマートウォッチシリーズ。ラインナップは「Polar Pacer」と「Polar Pacer Pro」過去モデルからどう進化したのか、体験してみました https://www.gizmodo.jp/2022/04/polar-pacer.html/1000

Source: Polar Electro Japan

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