日本が誇る四季折々の魅力に迫る季節の絶景特集。まだ知られざる四季折々の表情を見せてくれる日本の風景に改めて魅了されたという人も多いはず。
今回は、長野県が誇る春の絶景・風物詩をピックアップ。
日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。これからの旅の参考にどうぞ!
佐久橋上流の千曲川河川内にある千曲川スポーツ交流広場は、マレットゴルフ場や野球場、サッカー場などのスポーツ施設が充実した公園。
毎年ゴールデンウィーク期間中に開催されるバルーンフェスティバルは、春の風物詩。「子どもたちに感動を!」をコンセプトに、熱気球を通して自然の素晴らしさや信州の美しさを伝えるイベントだ。
会場では国内トップレベルの熱気球パイロットが集結し、白熱を繰り広げるほか、子どもたちが楽しめるステージイベント、体験イベントなども実施予定。
千曲川の河川敷の上空を40機を超える色とりどりの気球が飛行する姿は圧巻。
佐久バルーンフェスティバル2024(さくバルーンフェスティバル2024)
所在地 長野県佐久市鳴瀬505-1 千曲川スポーツ交流広場
JR白馬駅より歩いて15分程にある大出公園は、地元住民と白馬村が協力してつくりあげた公園。北アルプスを背景にした茅葺き屋根の民家や姫川にかかった吊り橋が美観と評され、観光スポットになっている。
春は桜が咲き、この季節ならではの景観を楽しめる。イチオシは園内の展望台から見下ろす景色。白馬三山、清流姫川、大出吊橋と公園の桜を一望できる絶景に、思わず息をのむ。
このほか自然豊かな大出遊歩道や大出砂防ダムなど散策するスポットがあり、カフェや喫茶店も点在しているので休憩もできる。
例年見ごろの時期:4月下旬
大出公園(おおいでこうえん)
所在地 長野県北安曇郡白馬村北城大出
https://www.vill.hakuba.nagano.jp/nature/spring/
その可憐さと規模の大きさから「天下第一の桜」と称され、日本三大桜の名所でもある高遠城址公園の桜。樹齢140年を超える古木を含め約1,500本が咲き誇る姿は圧巻。
高遠城址公園で鑑賞できる桜は、ソメイヨシノより小ぶりで赤みが強い固有種タカトオコヒガンザクラ。満開時の薄紅色に染まった桜雲のような情景は、誰もがうっとりと魅了される。
夜桜ライトアップでは幻想的な雰囲気を醸し出す。一部プロジェクションマッピングの演出も予定されていて見応えたっぷり。
今年初開催の「花結い〜サクラサクミライ〜」も必見。能登半島地震へ想いをはせた特別企画として、兼六園の雪吊りをイメージした結い紐に、被災されたみなさまへの応援メッセージや願いごとを短冊に書いて結ぶイベントも開催中。
例年の見ごろ:4月上旬〜中旬
高遠城址公園さくら祭り(たかとおじょうしこうえんさくらまつり)
所在地 長野県伊那市高遠町東高遠
https://takato-inacity.jp/2024/
雪深い飯山市に春の訪れを知らせてくれるのは、一面に広がる菜の花畑。
菜の花が広がる風景は飯山市にいくつか点在していますが、人気のフォトスポットは千曲川東岸の小高い丘の中腹に位置する菜の花公園。眼下には千曲川、その先に関田山脈を眺められる。
ゴールデンウィークには菜の花公園で「いいやま菜の花まつり」を開催。菜の花商店街や露店、野外音楽祭「朧月夜音楽祭」なども予定され、毎年大勢の人が訪れる。
飯山市は唱歌「朧月夜」にゆかりがあり、歌詞を連想させる一面の菜の花畑や夕暮れのワンシーンは、情景たっぷり。世代を越えて歌い継がれる懐かしい風景をゆっくり楽しんでみて。
例年の見ごろ:4月下旬〜5月上旬
いいやま菜の花まつり:2024年5月3日(金)〜5日(日)
飯山市 菜の花公園(いいやまし なのはなこうえん)
所在地 長野県飯山市大字瑞穂495-1
https://iiyama-nanohana.jp/
長野市から車で40分程の小川村では、見事な一本桜で有名な「番所の桜」「立屋の桜」のほか、この名所に隣接する桜山で、斜面に咲くたくさんの桜と雄大な北アルプス連峰とのコラボレーションが楽しめる。
小川村は、長野のソウルフード「おやき」も有名ですが、さらに最近素敵なレストランやカフェなどが増えている注目エリア。地元でも人気がありますが、県外からのお客様も多く賑わいを見せている。
オオヤマザクラ、ヤマザクラ、エドヒガンザクラ、ベニシダレザクラ。たくさんの品種の桜を一度に鑑賞できる絶景が広がっている。
小川村の桜山(おがわむらのさくらやま)
所在地 長野県上水内郡小川村
http://kankou.ogawamura.jp/
標高900メートル、大町市にある中山高原は、NHK連続テレビ小説「おひさま」のロケ地にもなった名所。
春には一面菜の花が咲き、秋には一面そばの花が咲き誇る。天気の良い日には、北アルプスをバックに花畑を楽しめる。
高原にはジビエ料理の農園カフェや自家焙煎珈琲の喫茶店があり、高原の風景を眺めながら味わえるのも魅力。
足を延ばして北アルプスエリアの白馬村や小谷村へのドライブもおすすめ。
中山高原の菜の花と北アルプス(なかやまこうげんのなのはなときたアルプス)
所在地 長野県大町市美麻新行14890-1
https://kanko-omachi.gr.jp/spot/nakayamakougen/
栗と北斎と花の町として有名な小布施町。春は雪を残す志賀高原や北信五岳、りんごや桜の花が咲き誇る風景を見ることができる。
なかでも千曲川の堤防沿いに植えられた600本余りの八重桜「一葉」が満開になると桜のトンネルになり、菜の花とのコラボは感動的な美しさ。
小布施町は歴史、文化施設やカフェもあり、街歩きもおすすめ。近隣には信州高山温泉郷や湯田中渋温泉郷などもあるので、小布施を拠点に少し遅い春を迎える北信濃エリアを楽しんでみても。
千曲川河川公園の桜堤(ちくまがわかせんこうえんのさくらづつみ)
所在地 長野県上高井郡小布施町
https://www.town.obuse.nagano.jp/docs/2927.html
2020年12月、茅野市車山高原にオープンした絶景が楽しめる新スポット。
リフトを乗り継ぎ向かう、標高1,925メートルの車山山頂にある展望テラスからは360度パノラマビューが楽しめる。運が良ければ富士山や眼下には雲海が広がることも。
特定日には山頂からの日の出を眺めることができる「サンライズ雲海リフト」を運行される。2本のリフトを乗り継いで約15分ほどすると山頂にたどり着く。早朝の澄んだ空気を深呼吸しながら日の出を待てば、忘れられない体験ができるはず。
車山高原のSKY TERRACE(くるまやまこうげんのすかいてらす)
所在地 長野県茅野市北山3413
https://www.city.chino.lg.jp/site/chinomiryoku/kuruma-terrace.html
「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された江戸時代の宿場の姿を残す町並みは、妻籠の住民たちが家や土地を、「売らない・貸さない・こわさない」という3原則をつくり、守ることで、今に伝えている。そんな歴史の面影を残す、情緒あふれる町並みを楽しみに訪ねる人も多い。
春は桜やこぶしが宿場町を彩る。少し足を延ばせば、柿其(かきぞれ)渓谷で清涼な流れと瑞々しい新緑も満喫できる。
妻籠宿(つまごしゅく)
所在地 長野県木曽郡南木曽町吾妻2159-2
https://tsumago.jp/
豊丘村福島地区にある福島てっぺん公園は、絶景を背景に空飛ぶ写真を撮影できる、知る人ぞ知るビュースポット。展望台に置かれているほうきやデッキブラシを使ってジャンプすると、遮るものがほとんどないことで空を飛んでいるかのような写真が撮れる。
昼間は伊那谷の素晴らしい眺望が、夜には夜景と煌めく星空が広がる。公園の近くにある道の駅「南信州とよおかマルシェ」には採れたて野菜が並び、地元野菜を使ったカフェレストランも併設されている。
村内にはコワーキングスペースも整備されているので、ワーケーションもおすすめ。
福島てっぺん公園(ふくしまてっぺんこうえん)
所在地 長野県下伊那郡豊丘村神稲
https://www.vill.nagano-toyooka.lg.jp/09sumai/08park/04teppen/
※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。
文=桐生奈奈子