美食の街・鎌倉の味を支える老舗食品店「三留商店」♪明治から続く食材の宝庫

  • 2025年2月1日
  • ことりっぷ


明治15年の創業の「三留商店」は、これまで4代にわたり地域の食文化を支えています。日本酒やワイン、調味料から、厳選された輸入食材まで、質の高い食品を取り揃える老舗の食品店です。鎌倉の美食を創造する食の宝庫といえるお店をご紹介します。
由比ガ浜の海岸近くにお店を構える「三留商店」。創業当初は飴屋として商いをはじめ、その後、地域のニーズに応えて酒類や調味料へと商品を広げていきました。現在では日本酒やワインなど約500種類の酒類を扱い、質のいい食品など取り扱いは多岐にわたり、4代目の三留一男さんがその志を引き継いでいます。
今では瓶に入れて販売するのが当たり前の日本酒も、昭和初期までは、徳利(とっくり)に入れて売るのが一般的でした。このお店でも日本酒を樽から徳利に移して地元の旅館に運んでいたのだそう。屋号と電話番号の入った徳利が往時の様子を偲ばせます。
3代目の時代になると、たくさんの食品を扱うようになり、当時は珍しかった海外のお菓子やジャム、ソースなども増え、注目を集めるようになります。かつて近隣にあった「鎌倉海浜ホテル」や、詩人・荻原朔太郎が詩集を編纂したという旅館「海月楼」にも食材を納めていたといいます。
温暖な気候に恵まれる鎌倉は別荘地としての人気も高く、そうした舌の肥えた人々のニーズに応えようと、海外の食材も数多く取り扱います。レストランのシェフからのリクエストも数多く、頼りにされています。
都内の高級食品店に並ぶレ・ロッケ社のオリーブオイル、フランス産ゲランドの塩、イタリアの最高級パスタ・マルッテリ社のスパゲティなど、本格的な料理に必要な食材が揃います。鎌倉によく遊びに来ていた作家の向田邦子氏もこのお店をひいきにしていたのだとか。
数多くの食品に携わる中でオリジナル商品も生まれました。その第一号が「ピクルスビネガー」です。家庭で簡単にピクルスを作ることができ、鎌倉野菜との相性も抜群ですよ。
八角やウコン、ローレルにタイムといった10種類以上のスパイスと薬草を盛り込んだ「薬膳ソース」は、東西の食文化を融合させた中濃ソース。とくにフライ料理との相性がよく、このソースを隠し味にした「鎌倉薬膳カレーレトルト」は、深いコクと風味が特徴です。パッケージに描かれた看板犬・くうちゃんもキュート。
たくさんの食品の中には、鎌倉ならではの商品も並びます。長谷や鎌倉高校前といった江ノ電の駅ごとの風景をラベルにしたコーヒーのドリップパックやドレッシングは、お土産におすすめです。
色とりどりに並ぶのは鎌倉野菜をベースにした「森田ファーム ドレッシング」は、ビーツやバジルなど色鮮やかで、ニンジンだけでも黄色とオレンジの2色。サラダを一層引き立てる逸品です。複数の味を選んで贈り物にしてはいかがでしょうか。

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