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本と映画と音楽とアートに囲まれた長崎の隠れ家カフェ「dico.appartement(ディコ.アパルトマン)」

  • 2023年1月5日
  • ことりっぷ


長崎一の繁華街・浜町にありながら、人目も喧騒からも解放された隠れ家カフェ「dico.appartement(ディコ.アパルトマン)」。北欧系のテイストで統一した空間には山積みの本と雑誌と映画のポスター、そこに心地よいリズムを刻む音楽が流れます。
時間を忘れてのんびりと過ごすのにぴったり。注文後に一からつくりはじめるという、人気のフレンチトーストと淹れたてのコーヒーも人気です。
長崎市中心部、浜町のアーケード「ベルナード観光通り」から横道にそれた一角に「dico.appartement(ディコ.アパルトマン)」はあります。
創業1960年の老舗シアター「長崎セントラル劇場」が入居したレトロなビルの4階。「401」と記された扉の向こうは、まるで誰かの家のリビングのようなたたずまい。不揃いの椅子とテーブル、その隙間を埋めるように書棚、その他什器、観葉植物などが無造作に置かれていて、そのほどよいラフな雰囲気が、いつの間にか「よそゆき」の緊張感をほぐしてくれます。
無条件にリラックスさせてくれるこのカフェでは、頭を空っぽにして、まったりとくつろぐことが最高の贅沢です。退屈しても、まわりにはたくさんの本。
そもそも店名の「dico」はディクショナリーの略語で、店内には小説、アートの専門誌、写真集、実用書、古い音楽雑誌、ひと昔前のファッション誌など、じつにさまざまな古書が並びます。自由に手にとって読書を楽しんでもOK!
「オーナーの松本も私も本好き。なかには廃版になった入手困難なレア本もあるんです。それ目的で通っている常連さんもいて、ランチのあとデザートまでたっぷり味わって、ここで半日過ごしてらっしゃいます」と、店長の岸本さん。いごこちのよさは、お墨付きのよう。
本のほかに映画のポスター、年代物の電化製品や玩具、楽器、観葉植物など、店内にあるすべては松本さんのお気に入り。
グラフィックデザイナーでもある松本さんが手がけたTシャツ、缶バッジ、ポストカードなどのオリジナルグッズもディスプレイ、販売しています。
メニューはサンドイッチ、トースト、フレンチトースト、ドリンクのみ。ここでは食事としてもデザートとしてもおすすめの「フレンチトースト」をご紹介します。
シンプルな料理なだけに、食材も製法もごまかしなし。もっともこだわっている食パンには、麦芽、胚乳などを練り込んだオリジナルレシピのグラハムパンを使用。注文を受けてから食パンをカットし、牛乳入りの卵液にさっと浸けて、フライパンでこんがり焼き目を付ければ出来上がり。
厚めにカットした4枚切りパンのため、表面はカリッと香ばしく焼けていながら、中はふっくら、しっとりとした食感。山盛りのバニラアイスと合わせると冷や熱で、メープルシロップの甘みと、香り高いシナモンの相性が最高です。一見ボリューミーに見えますが、一人でペロリと完食できてしまいます。
「dico.appartement」の階下は単館系、アート系の映画が主体のミニシアター。上映までの待ち時間に、あるいは鑑賞後の余韻を楽しむ場所として利用するのはもちろんですが、目的なしに訪れるのもおすすめです。
映画と本と音楽とアート、自分の趣味やその日のフィーリングにぴったり合えば、このうえなく居心地がよく、のんびり過ごせるすてきなカフェです。

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