面接会場で開口一番「未来の上司さ」と啖呵を切った就活生。型破りな彼女を採用してしまった企業もやはり一筋縄ではいかない者ばかりで――!?
今年もはじまったゴールデンウィーク、おでかけの合間や移動中、はたまた家でゆっくり過ごすときにも、スマートフォンやタブレットで読めるWEB漫画はぴったり。ウォーカープラスがGWにおすすめする漫画作品の中から、今回は漫画アプリ「GANMA!(ガンマ)」上で連載中の「きゃたぴランド」を紹介したい。
同作は、きゃた(@kyata_ti666)さんが自身のX上で公開していた4コマ漫画「新卒の日常」シリーズが商業連載化したもの。
第1話の冒頭から「未来の上司さ」と言い放つ異様なまでの自信と、ふとしたことからすぐ野獣のように狂暴化する主人公の「新卒ちゃん」が、入社した企業で暴れまくるギャグ4コマだ。周囲はそんな彼女に振り回されるどころか、拳や鉄砲を平然と持ち出す先輩に、真面目な常識人と思いきややはりどこかネジの取れた同期の成田ちゃんなど、個性がぶつかり合うキャラクターたちの予測不能な掛け合いが大きな魅力となっている。
連載では、X上で累計100万「いいね」を超える人気を集めていた同作に描き下ろしのネタを加え、現在は個人制作時代にはなかったオリジナルの展開が描かれる。作品が生まれるまでの経緯を、作者のきゃたさんに取材した。
■どこからでも読めて笑える、型破りな社会人4コマ
きゃたさんはSNS上でオリジナル4コマを発表していた当時から、商業デビューを目指して創作活動をしていたという。SNS版の「新卒の日常」は、もともとそうした連載へ向けてのキャラクター作りの一環として描いた作品で、「ちょうど新卒シーズンに面接で4コマを作ろうと思い『新卒ちゃん』をメインに描き始めました。すると予想以上にSNSでバズったことからシリーズ化しました」と作品のきっかけを話す。
「2～3本作った4コマを投稿したら全部予想以上に伸びました」と、面接4コマの反響が想像以上だったというきゃたさん。「面接」という題材を飛び越え、新卒ちゃんが実際に会社で働く中でのネタも描くようになり、それが現在の「きゃたぴランド」連載につながっているという。
初連載ということもあり不安を感じながらも、「皆さんが笑ってくれる作品になるように頑張ります」と話すきゃたさん。そんな同作できゃたさんが制作上意識しているポイントについて聞くと、「この作品では、とにかくめちゃくちゃな世界観にするようにしています」という答えが返ってきた。その言葉どおり、回を追うごとにシチュエーションやキャラクターの予測不能さはパワーアップを続けている。
連載中の「きゃたぴランド」は、きゃたさんのX上でも本編の一部が公開され、毎回数万件のいいねが集まるように、途中からひとつのネタを読んでも笑えるパワーが大きな魅力だ。最後にきゃたさんは「何も考えずどこからでも読めるギャグ4コマなのでお気軽にお読みください！」とコメントを寄せた。
きゃたぴランド (C)きゃた/COMICSMART INC.
