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1日1組のB&Bも兼ね備えた、金沢アートの拠点にある隠れ家♪小さなリストランテ「piccola」

  • 2021年12月16日
  • ことりっぷ


金沢市内にある新アートスポットとして知られる広坂エリア。兼六園や金沢城公園からもほど近くの観光拠点に、イタリア料理店「piccola(ピッコラ)」があります。
石川県内の食材を中心に、長野県白馬の野菜なども使い、約25年の料理人歴の集大成を感じさせる一捻りある料理を味わうことができます。
2021年には、宿泊と朝食をセットにしたB&Bもオープン。朝のさんぽも楽しめてプライベートな金沢時間を満喫できる“おいしい空間”としても注目をされているお店です。
兼六園の南側にある広坂交差点を南へ。21世紀美術館と石川県立美術館に挟まれた本多通り沿いの石浦神社から郵便局や町家旅館を通りすぎ、すぐの道を東へ入ったところにある一軒家。黒い壁が目印の2階建てが「piccola(ピッコラ)」です。
店主の小笠原さんは、かつてグルメな人々を虜にしたという名古屋の本格派イタリアン「石蕗の舎(つわのや)」の出身で、手の込んだ料理を学んできた料理人。長野県白馬村のホテルでもさまざまな食材との出会いを楽しんだシェフです。ランチもディナーも、コースのみで用意していますが、思いのほかリーズナブル。満足のゆく食事ができると、口コミで広がり地元の人々に愛されています。
ランチは、サラダとパン、前菜盛りに、本日のパスタがセットになった「パスタランチ」1980円。それに魚と肉から選べるメイン料理とデザートが付いた「コースランチ」3850円の2種。
どちらも前菜は、シロップ漬け金柑をのせたキャロットラペや、新鮮な甘さを感じる白馬村のほおずきなど野菜が多く使われています。ワインビネガーによる酢飯を使う生ハムの押し寿司といった和を意識した一品からは、イタリア料理の幅の広さを感じさせます。
また本日のパスタは、3種類ほどから選べますが、自家製手打ち生パスタを用意。小麦粉ではなく、大麦の玄穀を焙煎して挽いた“はったい粉”を使う、他には見かけないこうばしい香りが食欲をそそります。例えば、パプリカとオリーブソース、自家製ソーセージのサルシッチャなどと合わせているかと思えば、ラザニアにしてフォアグラをのせたボロネーゼ仕立てもあり人気です。
ランチのメインディッシュは、約3種から選べる旬を意識した魚介や肉料理です。ハーブやにんにくなどをすりこみ焼き上げたイタリアの郷土料理、能登豚を使うポルケッタもあれば、牛肉のビール煮込みも。
旬の魚介を使う一品なら、11月に解禁となり12月末までの期間限定で楽しめるズワイガニのメス“香箱がに”を使うブイヤベースも用意されます。カニの手や胴部分と、金沢の食通が好きなガスエビなどを使ったスープをつくり、テーブルで注ぐ演出もあります。
ほかにも、紙包みにしたアクアパッツァ仕立てなど、小笠原シェフは、提供する時にちょっとした仕掛けもされるので、訪れた時の思い出にもなります。
2021年春に完成した2階は、宿泊施設になっています。ツインベッドルームとリビング、トイレ、バスルームを備え、宿泊者の希望に合わせた時間に朝食も提供してくれます。旅行サイトなどには登録されていないのでお店へ直接予約するスタイルです。
広坂というアートなエリアを早朝にゆっくりさんぽするのもおすすめ。もちろん、宿泊せずにリストランテだけを利用するのも、地元金沢の人々に愛され親しまれているお店のひとつを知ることにつながります。1日1組2名までのB&Bやディナーは完全予約制。また4席だけなのでランチも予約を。小さなおいしい空間を楽しむには、まずはわくわくしながらのスケジュール確認からはじめたいですね。

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