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随所に民藝家具を配したレトロな「松本ホテル花月」で、思い出に残る滞在を

  • 2021年7月9日
  • ことりっぷ


「民藝の街」として広く知られる長野県松本市。市内には民藝家具を配した旅館やホテル、カフェなどが多く、この土地ならではの独特な雰囲気を感じることができます。なかでも松本城に近い「松本ホテル花月」では、ロビーやカフェなどの館内施設や客室にも民藝家具を配置。温もりのあるレトロな空間で、松本ならではの滞在を楽しんでみませんか?
松本城へ徒歩5分ほどの上土通り沿いに建つ「松本ホテル花月」は、1887(明治20)年に創業したレトロモダンな7階建ての老舗ホテル。館内には、松本民藝家具が随所に配置され、「用の美」と称えられる機能的でデザインに優れた民藝家具の魅力に触れることができます。
エントランスから中に足を踏み入れると、ステンドグラスが大正ロマンの趣を感じさせるロビーが出迎えてくれます。フロントの正面には重厚で存在感のあるテーブルやイスなどの民藝家具が置かれたギャラリーも。レトロで洗練された雰囲気が漂い、時間がゆっくりと流れていくようです。
ホテルは本館と旧館があり、合わせて全89室のお部屋を用意。スタンダード、シングル、スーペリアツイン、和室など、趣の異なる部屋が揃っています。民藝家具だけでなく、日本を代表する染色家でアーティストの柚木沙弥郎氏の版画が飾られた客室も多く、アート好きな人にはたまらない空間です。
大浴場へ行く時に使う湯籠のほか、着心地のいい館内着や足袋ソックスなど、アメニティにもオリジナリティがあふれています。持ち帰りOKの足袋ソックスには滑り止めが付いているのですが、これは「松本城の中を見学する際に使えるように」というホテルの心配り。板張りで滑りやすい城内ではとても重宝しますよ。
夜は館内のレストラン「I;caza」(イカザ)で、ちょっとぜいたくなディナーはいかがですか? テーブルやイスを民藝家具で統一した店内は落ち着いた雰囲気で、のんびりと食事が楽しめます。
柚木沙弥郎氏の版画をもとに松本城を描いたモザイクタイルや、前衛アートで有名な草間彌生さんの初期の作品など、さりげなく展示されている貴重なアートも見どころです。
こちらのレストランでは「ながのテロワール」をコンセプトにした料理を提供。信州牛をはじめとする信州の季節の素材をふんだんに取り入れた和食の会席やフレンチのコースが味わえます。
お肉や野菜などがワンプレートにたっぷりと盛られた「ワンプレートディナー」は、彩り豊かで見た目も華やか。数種類のスイーツがひと皿にのったデザートも付いて、ボリュームも十分です。
ホテルの1階にある喫茶室「八十六温館(やとろおんかん)」は、ステンドグラスやペンダントライトなどの装飾が昔ながらの洋館の風情を漂わせてます。民藝家具で統一されたテーブルやイスなどのレイアウトは、明治20年の創業当時のままなのだとか。
店名の「八十六」は、コーヒーを淹れる時のお湯の温度(86度)に由来しているそう。鮮度の高いコーヒー豆と湧き出る名水を使い、一杯一杯ていねいにネルドリップで淹れる香り高いコーヒーを味わいに、長年通い続ける地元のリピーターも少なくありません。
芳醇なコーヒーのほか、ホテルメイドのカレーやハッシュ・ド・ビーフ、昔ながらのプリンも人気のメニュー。プリンをはじめ、りんごケーキやシフォンなど常時5〜6種類並ぶ自家製ケーキは、すべて6代目女将(社長)の手作りなのだそうですよ。
朝7時から10時まではトーストやアメリカンブレックファストなどのモーニングメニューが食べられるので、朝ごはんはこちらのカフェでおいしいコーヒーと一緒に食べるのもよさそうですね。
喫茶室の隣にある「tsumugu」は、個性的なおみやげ探しに最適なセレクトショップ。松本手毬や松本だるまなどの伝統工芸品や普段使いできる生活雑貨、信州の風景をモチーフにしたポストカードやスタンプ、マスキングテープなども揃えています。
客室に置いているオリジナルの館内着や湯籠、畳スリッパや足袋ソックスなども、こちらで購入することができます。
なかでも人気の商品は、数量限定の花月オリジナルくるみのクッキー(1080円)です。女将が無添加で手作りする素朴なクッキーは、ほろほろとした食感がクセになりそう♪ まん丸のわっぱの容器もかわいくて、旅のおみやげにぴったりですよ。

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