箱根三大祭のひとつ〈箱根強羅温泉大文字焼〉が行われる明星ヶ岳(みょうじょうがたけ)の麓に広がる宮城野エリア。
箱根温泉のなかでも、昔懐かしい趣きを残した集落にある温泉場として知られています。
そんな宮城野の別荘地内に5月17日、〈nol hakone myojindai〉がオープンしました。
客室は温泉露天風呂付きタイプから、4人まで一緒に宿泊できるタイプ、ペットと泊まれるタイプまで、全6タイプから選べます。
これまで会員制ホテル〈東急ハーヴェストクラブ箱根明神平〉として運営されていた建物を改装し、新たにリゾートホテルとして生まれ変わりました。
「nol(ノル)」とは「Naturally(自分らしく、自然体で)」、「Ordinarily(普段通り、暮らすように過ごし)」、「Locally(その土地の日常に触れる)」の頭文字を取った造語で、それぞれの意味のとおり“自分らしく自然体で、普段通り暮らすように過ごし、その土地の日常に触れる”をコンセプトとしています。
京都市中心街に2020年に開業した〈nol kyoto sanjo〉に続く、nol2店舗目となります。
温泉を使った屋内プールは、昼と夜で異なる雰囲気に。
nol hakone myojindaiの魅力は、何と言っても自家源泉の宮城野温泉を引湯した充実の温浴施設。
サーマルプールや大浴場、スチームで温めながら潤うサーマルルームや高温のドライサウナなどを備え、「ととのいテラス」では箱根の雄大な景色を望みながら外気浴が楽しめます。
早雲山(そううんざん)をはじめ、箱根の雄大な景色を一望できる「ととのいテラス」。
また、滞在の間はコーヒーや紅茶など10種類以上のドリンクが自由に飲めるため、宿泊者に用意されるオリジナルタンブラーに好みのドリンクを入れて、水分補給をすることも。
ロビーラウンジに並ぶドリンクは、フリーフローで楽しめます。
食事は、館内にあるイタリアンレストラン〈crescita(クレシータ)〉で箱根を中心に小田原、三島、御殿場、駿河湾などで生産された地元食材をふんだんに使ったメニューを味わえます。
ディナーメニューの監修を務めたのは、西麻布のレストラン〈No Code〉のオーナーシェフを務める米澤文雄氏。
また、朝食は卵料理やパンケーキから選べるメインプレートとともに、自家製のスムージーやサラダなどがいただけます。
朝食のサラダなどは、ブッフェスタイルで好きな分だけいただけるのが魅力。
また、自然に囲まれた立地を生かして、隣地内には早雲山を一望できるフォレストテラス、地元農園の監修のもと自家製の野菜やハーブを栽培するファーム、ドッグラン、子どもが遊べる遊具を備えたウッドパークの4つのエリアから構成される「ドッグウッドファーム」を完備。
夜のテラスは炎が灯る癒し空間に。
ドッグランは小型犬用と中・大型犬用にエリアを分け、安心して利用できる配慮も。
今後ファームで収穫された野菜やハーブは、レストランで提供される食事や自由に飲めるデトックスウォーターなどに使用すると言います。
自然と静寂に包まれて、自分をととのえる時間を過ごしてみる旅もいいかもしれません。
information
nol hakone myojindai
住所:神奈川県足柄下郡箱根町宮城野1488
TEL:0460-87-2034
アクセス:箱根登山鉄道 箱根湯本駅から車で約20分
宿泊料:2名1室時1名あたり1泊3万400円〜(2食付)
Web:nol hakone myojindai 公式ホームページ
*価格はすべて税込です。
writer profile
Mae Kakizaki
柿崎真英
かきざき・まえ●ライター。宮城県仙台市出身。2019年よりフリーランスライターとして、東京を拠点に活動中。月刊誌やニュースサイト編集者としてのバックグラウンドを活かして、Webメディアや雑誌などに寄稿を行う。