メンズ着物ブランド〈Y. & SONS〉が、文具店〈カキモリ〉とコラボレーションし、オリジナルのきもの生地を表紙に用いたノートを2023年11月2日に発売しました。現在Y. & SONS各店でその発売を記念したポップアップも開催中。
同ブランドはかねてより、きものの生地を日常に取り入れてほしいという思いから、オリジナル生地を用いたノートの製作を構想していました。
書くきっかけをつくる文具店・カキモリ
今回は、「たのしく、書く人。」をコンセプトに、書くきっかけをつくる文具店・カキモリに依頼をして、A5のノートブック(上製本)を製作。
これまでにさまざまなノートを見てきたカキモリとY. & SONSが、使い手と共にながい年月を積み重ねることを想定し、細部にさまざまなこだわりが込められた一冊です。
Y. & SONS×Kakimori A5 notebook 4400円 W152×D11×H215mm 255g 本文:OK フールス 純白 64枚 128P 日本製
まず、表紙に貼られたシックな生地は、十日町紬や米沢織のシルク生地。
新潟県十日町で、養蚕や麻の栽培が盛んだったことから誕生した十日町紬。伝統にとらわれないモダンなデザインが、着物好きの間で定評があります。
また、米沢藩主だった上杉鷹山が国おこしの一環として青苧(あおそ)の縮織(ちぢみおり)から発展した山形県の米沢織。一産地一紬が主流の着物産地ですが、こちらでは個性あふれる、多様で高品質な絹織物が生産されていることで有名です。
十日町紬/縞/BLACK
十日町紬/網代/NAVY
米沢織/千鳥/Dark gray
米沢織/千鳥/Dark brown
十日町紬/縞/海老茶
専用のケース
そんな、使うほどに購入者の手に馴染む、味わいある素材を使い、6種の表紙を展開。専用のケースも付属しています。
表紙は、大切なページをしっかり守るように、用紙よりも一回り大きく、厚手で丈夫に設計。
また、「糸かがり綴じ」という製本のおかげで、ページが180°開くので、書きやすさは抜群。強度も高く、ページが取れてしまうなんてこともありません。
用紙は吸収性が良く、インクの筆記に適した高級筆記用紙のフールス紙。薄く印刷された手書き方眼は、コピー時に写りにくく、書き手の目にやさしいのが特徴です。そのため、書いているときは気にならず、後から見返すと、文字が主役に見えるといいます。
Y. & SONSの長年の夢とカキモリのこだわりが詰まったノートは、筆を進めるのが楽しく、使えば使うほどに愛着が湧き、日常の相棒となってくれることでしょう。
秋の着る・書く・食べるが 詰まったポップアップを開催中!このノートの発売を記念して開催中のポップアップでは、カキモリの定番商品もラインナップ。秋の「着る」「書く」「食べる」が揃った充実の内容です。Y. & SONS神田店は現在開催中〜2023年11月19日(日)まで、Y. & SONS京都店は、2023年11月23日(木)〜12月3日(日)。
カキモリの定番商品は、Pigment ink(2750円)、Aluminium pen(4180円〜)、Nib holder(2970円〜)、Metal nib / Pen nib(2200円〜)、Pen rest(5500円〜)の5つのアイテムが登場。
また、Y. & SONS のきものの色をモチーフとした限定色のインク「藍×松煙」、「松煙」 (いずれも2750円) をオーダーできたり、神田店限定で、カキモリと関わりが深い〈胡麻団子 蓉(よう)〉の定番商品〈ごまさん(胡麻団子3種セット)〉より、イベント限定3種の餡を包んだ限定ごまさんが販売されました。*限定色は、オーダーから約3週間後のお渡し(神田11月下旬、京都12月上旬)。
ごまさん 650円。左から、神田・三河屋綾部商店の白味噌を使用した白味噌餡。蔵前・NAKAMURA TEA LIFE STORE の緑茶(やぶきた/静岡)の葉の苦味がアクセントになった緑茶餡。蓉の定番・黒胡麻餡。ごまさんの販売と併せて、NAKAMURA TEA LIFE STOREの茶葉の販売と試飲も実施。
ノートはもちろん、ポップアップもこだわりが詰まっており、見逃せません。お近くの方は、ぜひ足を運んでみては?
information
Y. & SONS
Web:Y. & SONS 公式サイト
Instagram:@yandsons
カキモリ POP-UP
神田店:開催中〜2023年11月19日(日)
住所:東京都千代田区外神田2-17-2
営業時間:11:00〜19:00/水曜定休日
※蓉の限定ごまさん販売は 11/11(土)〜12(日)の2日間です。
京都店:2023年11月23日(木)〜12月3日(日)
住所:京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2 新風館1F
営業時間:11:00〜20:00
*価格はすべて税込です。
writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。