マレーシアの国蝶、アカエリトリバネアゲハが吸水に集まる場所は何十年も変わっていない。初じめてマレーシアを訪ねたのは1969年の3月だが、その時にこのチョウの姿を見て、一目惚れした。1965年頃までは日本には標本もあまり入っていなかったが、その後、カメロンハイランド(といっても、その麓のペラク州)にたくさんいることが知られ、日本人のチョウ好きに有名になったチョウだ。
初めての時は吸水に集まるポイントがわからず、ジャングルをかき分けて川まで下りて探したが、結局は道路際の谷川でしか見ることができなかった。翌年は、地元の人に聞いて、タパーから8マイルの川に吸水に集まることを知った。そこは温泉が湧いていて、チョウはその水を飲みに集まるのだ。今では、その場所は公園になっていて、採集は禁止されている。車を降りて、100mで吸水地に行くことができる。よほど運が悪くなければ、年中、川岸でたくさんの個体が集まって吸水している姿を見ることができる。
11年前SH50というコンデジで撮影したアカエリトリバネアゲハの吸水動画です。
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