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海野和男のデジタル昆虫記

広報こもろ連載 2015年3月号 フクジュソウ

広報こもろ連載 2015年3月号 フクジュソウ
2020年04月08日

4月20日から5月20日までニューギニアで取材の予定だったので、その間、まったく予定を入れていなかった。コロナの蔓延で、その前の仕事はキャンセルになったので、図らずも小諸で過ごしている。3月に痛めた腰が治らないのが辛く、気分も晴れないが、久し振りに早春から初夏への季節の移り変わりを肌で感じたいと思う。小諸日記は過去の広報こもろ連載記事を載せているが、来週ぐらいからリアルタイムで書いていきたい。

広報こもろ連載 2015年3月号 フクジュソウ
3月6日頃に、二十四節気の啓蟄を迎える。啓蟄とは冬眠していた虫が這い出してくる季節という意味だ。小諸では、虫が這い出してくるのは少し遅れる。中旬頃には日射しも大分春めいてくきて、風のない日だまりでは、テントウムシが冬眠から目覚める。
 小諸では3月に入ってから雪が降ることが多い。雨や雪が降ることで、凍てついて乾燥していた地面もしっとりとしくる。もうじき春の植物が芽生えてくる季節だ。球根で冬を越す植物は、他の植物に先駆けて芽生えがはじまる。フクジュソウもチューリップなどと同じように球根植物だ。今は自生のものはとても少ないが、庭や墓地などにも植えられているものをよく見る。小諸の周辺では、早いところでは2月下旬頃から花を咲かせるが、自生しているものは3月に花を咲かせる。フクジュソウは天気が良くないと花を開かないが、気温が低くくても、日の光が十分にあれば、黄色のたくましい花を咲かせる。この花の形は太陽光線を集めるのに適した、パラボラアンテナのような形をしていて、花の上は太陽熱で暖かいというエコな植物だ。日本在来のニホンミツバチには早春の良い吸蜜源となっている。
2007年に収録したNHKでファーブル昆虫記が再放送なります。2本で各90分です1本目は終了しました
ぼくは日本の昆虫の撮影と出演を担当しました。日本の舞台は小諸です。昨年も放映され評判が良かったようです。是非ご覧下さい。
BSプレミアムカフェ ハイビジョン特集 ファーブル昆虫記 南仏・愛(いと)しき小宇宙 スカラベとシデムシ 
2020年4月20日(月)午前9:00〜
2020年4月21日(火)午前0:45〜(深夜リピート放送)
BSプレミアムカフェ  ハイビジョン特集 ファーブル昆虫記 南仏・愛(いと)しき小宇宙
カリバチとヤママユ
2020年4月27日(月)午前9:00〜
2020年4月28日(火)午前0:45〜(深夜リピート放送)

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