冬の小諸はとても寒いけれど、空気が澄んで天気がよい。一年で一番淺間山が美しく見えるのも冬の季節であろう。御牧の台地からはどこからでも淺間山がよく見える。小諸の市街地をはさんだ北側に淺間があるので、一日中日が当たっている。上空の気温が低いから、噴煙も夏より白く見える。見る場所によって山の形も異なるし、まわりの風景も違うから淺間の写真を撮るのが楽しくなった。
御牧の台地から見る淺間は、優しさの中に、力強さを秘めている。冬は特に日が落ちるころが美しい。夕方の強い斜光線が淺間を照らす。時には日が落ちても、淺間は地平線の向こう側の太陽の光を受けて輝いている。
小諸出身の画家小山敬三も描いた紅浅間が出現するのは、そんな冬の寒い夕方だ。台地にはすでに太陽の光がなく、淺間山の上部だけが照らされて赤紫やピンクに染まる。5分もすれば、美しい色は消えてしまうのだが、刻々と変わる淺間の風貌に、ここに住む幸せを感じる。
2007年に収録したNHKでファーブル昆虫記が再放送なります。2本で各90分です1本目は終了しました
ぼくは日本の昆虫の撮影と出演を担当しました。日本の舞台は小諸です。昨年も放映され評判が良かったようです。是非ご覧下さい。
BSプレミアムカフェ ハイビジョン特集 ファーブル昆虫記 南仏・愛(いと)しき小宇宙
カリバチとヤママユ
2020年4月27日(月)午前9:00〜
2020年4月28日(火)午前0:45〜(深夜リピート放送)
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